“格好いい”って言う部分が僕には重要。
タイトル:『宮本語録集』189頁
※画像:1999年「MR」8月号
「これは宮本さんのイメージとは違いますが」
と、スタイリストが言うと
「イメージ?イメージなんてどうでもいいんですよ。かっこいいか、かっこ悪いか、それだけ」
この頃はファッション誌にもよく登場していたエレファントカシマシ。「MR」ではインタビューとは言えないこのやり取りのみ。あとは何種類かの服を着た写真が載っている。淡々と着替えては「どうです?格好いいですか?」と、確認をしていたらしい。この雑誌に出た時に「真夜中のヒーロー」がリリースされた。
ミヤジにとって“ヒーロー”とは、どんな存在か…文豪、夏目漱石、太宰治、森鴎外、永井荷風…そして、蛸の八ちゃん。そんな、感じなのかなぁ。
蛸の八ちゃんは人間になりたくて人間社会で暮らすようになるけど、人間のルールに縛られ人間に虐げられながら、仲間を集め、お金儲けを考え、住むところを確保し、自分たち独自の生活を始めるのです。まるでミヤジみたいじゃないかっ!
様々な独自の理想を追い求めて奔走する…そんな、ヒーロー…エレカシがポニキャニから出した最後のシングル…『真夜中のヒーロー』闇の中でうごめくヒーローの時代が到来する前兆。
「格好いい」という概念で言えば見た目と言うよりは、精神面のことを指しているのだと思うけど、雑誌の写真からはせっかくだから見た目も格好よく見せたいという姿勢が見てとれる。ファッション誌に限らず…自分がどう映っているか?は、気にしながら取り組んでいますね。