また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

Lyric 叙情詩

音楽の聴き方

音楽の作り方

人によってちがいますね。

聴き方①…歌詞は重視しない単純にノリがいい。好みの音、そういう基準で聴く人。
聴き方②…歌詞からイメージを膨らます。作り手のメッセージを探りながら聴く人。

作り方①…メロディー先行
作り方②…メロディと詞が同時
作り方③…詞が先行

私は聴き手としては②です。『言葉』は私にとって重要です。

 

最近、ミュージシャンの間で音楽と連動させて歌詞が表示される動画を紹介する人が増えているらしい。

私が知っている中では佐野元春が最近、自らの楽曲をLyric Videoとしオフィシャルであげていた。


佐野元春 2015最新シングル「境界線」 リリックビデオ

元春がこの方式を取り入れた意味は、音楽もダウンロードされ聴かれる時代になり、増々、「言葉」の持つ力が弱くなってきていることへの懸念からなのかな?そう思った。

「歌詞」すなわち「音楽における言葉」をテーマに探求してゆく番組を手掛けていただけに歌詞(言葉)の力に最大の信頼を持っている元春ならではの試み。レコードやCDならばライナーノーツがあって、その言葉を紐解きながら聴く楽しみがあったし、その言葉から勇気や希望、憧れや愛おしいさ、悲しみや苦しみの形が得られた気がする。ボキャブラリーの構築も歌詞から得てこれた。

 

さて、エレファントカシマシもデビュー30周年を迎えるにあたり、ベストアルバムを発売する。そして、記念特設サイトでは収録曲を毎日1曲づつ、Lyric Speakerを駆使し歌詞と共に紹介をしはじめた。

これは単に流行の流れにのった試みではなくて、やはりエレカシサイドも宮本浩次の紐解く言葉をリスナーに伝えたい思いからではないのか?

かつて、宮本は「歌詞なんてどうでもいい」と言っていた時代もあったらしい。しかし、昨今では「歌詞を大事に聴いてほしい」という発言もしている。ファンからも宮本の歌から勇気や元気をもらった。という声も多い。そんなアーティストとしての歴史を経て、今一度、歌詞と音楽をきちんと伝える意味でこの試みは心から素敵な事と思える。

本人たちはどう感じとっているのか?レコード会社の人達に一任しているだけかもしれないが、表現者として「音楽と言葉」がこういう形で明確に届けられることは、画期的なことだと感じている。

メロディーにのせる為のただの言葉ではなく、伝えるための『言葉』の重要性が宮本浩次の歌詞の世界にもあると思うから。

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