ほゞ、エレカシ漬

私が好きなエレファントカシマシの事を軸に音楽のことを綴るブログ

風の中で生まれた風紋のごとき名曲

エレファントカシマシの活動には常に「風」が絡んでいた。

突風が吹いてあれよあれよという間に表舞台に出されたり、疾風の中で傷つけられながら血まみれになって歌ったり、かと思えば凪の時期も長くあったり…順風ではない。

常に風の吹くままに任せているようなアーティスト活動だ。

その風のままに…吹かれながら、エレカシの楽曲は生まれてきた。

そのエレファントカシマシの軌跡(デビューからの10年)を1冊にまとめたのが、ロッキング・オンから出ている『風に吹かれて』

この本はエレカシのメディアへの露出がピークに達していた、『明日に向かって走れー月夜の歌ー』で、締めくくられている。

風に吹かれて -エレファントカシマシの軌跡

風に吹かれて -エレファントカシマシの軌跡

 

アーティストという商売は水のごとくでピークになれば、また激流もあって浮き沈みというものがある。しかしその水も流れてさえいれば、業界という砂漠の砂に吸い込まれ消えることはない。常に流されてまた良い風が吹き始めたら、それに乗ることが大事な商売なのだと思う。

ポニーキャニオンエレファントカシマシの存在を知らしめられた後、何があったかなんて私にはわからないのだけど、エピックからのファン達の評価はいろいろあったことは、なんとなくわかる気がする…。

私はちょうどこの時期にご多分に漏れずファンになったので、まさに『ココロに花を』『明日に向かって走れー月夜の歌ー』から受ける印象が、エレファントカシマシの姿なのだ。ここで好きになったファンとか、その時代に流行っていた曲を愛聴する大衆と古くからのファンのはざまで、宮本浩次はまた迷宮にはまりこんでいったのではなかろうか?そして、私はこの2枚のみでしばしエレカシからフェードアウトしていったのである。

ポニキャニから移籍以降…
どんな時もミヤジの中にはゆるぎないスタンスもあったであろうし、でも同じことだけやっていても生き残れないのもわかっていたはず。走り続けなければならない…そんな、性分だろうし…つむじ風の中でぐるぐるとかき乱されていたに違いない。

1997.11.07に「風に吹かれて」を出したころには、すでに風向きが変わってきていることに気がついていたのかもしれない。この楽曲がどのタイミングでできていたのかはわからないけど、移籍前に書き溜めたメローな曲の一つなのかもしれないね。

私が歌詞から受ける印象は、この現状(売れてる)はいつまでも続かないだろう。だからまた旅にでなくちゃならない…ということを歌ってる。そんな旅支度ソングに聴こえてくる。

また、ミヤジの好むと好まざるにかかわらず、ヒット曲(代表曲)を持っていることの強みを自覚し、その上に努力を惜しまないことが大切なのだと悟ってきたと思う。

 

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