胸を張って日本の抱えてる問題から、己が抱える問題にまで立ち向かえそうな名曲
【Roll & Spirit】の1曲目が発表となりました。
まずはLyric Speakerをご覧下さい。
ガストロンジャーでした。Mellow & Shout ではポニキャニから時系列でUPされてきましたが、Roll & Spiritではそうでもないかも(笑)
このガストロンジャーは発売当時、ヒップホップ・ラップブームが到来しており、それにあやかって作ったと宮本は言っております。
また、その時の総理大臣が小渕恵三氏だったのですが、その小渕元総理を揶揄する内容の詞にに聴こえるという理由で、NHKでの放送が禁止されたというエピソードは有名です。
MVも2種類あって一つはLIVEっぽいバージョンで、もう一つはB'sの稲葉さんを思わせる、ノースリーブで黒のシャツに赤の革ジャン、でっかいバックルのベルトと言った衣装で、スチールで囲まれたようなセットの中で歌ってるという…幻のMVとまで言われたバージョンがある。
1999年あと2年で21世紀がやってくるこの年。所謂、世紀末です。ノストラダムスの大予言に踊らされ、翌年2000年ではミレニアム・バグ にITや金融関連の企業は悩まされていましたね。我が家では2000年の元旦(0時)、自動販売機でジュースを買うのに500円玉投入したら、おつり(100円玉)がジャラジャラと出てきたという珍事がおきた。まさにミレニアム・バグの恩恵を受けました(笑)
「ガストロンジャー」を作成したその時のミヤジは、バンドとしては低迷してきた時だったようですが、創作意欲的には上昇中で自宅でパソコンを駆使し打ち込みで曲を作っていた。パソコンから出る正確(ミヤジ好み)なリズム、音にこのまま解散してしまうのではないか?くらいの心配を周りに与えていたらしい。
「メンバーはビビッていただろうな…」って冗談ともつかない発言をしてる。
ミュージシャンとして、独りの男として宮本自身も
“独り鎖国” 状態だった。本人がそう言っている。この頃はすでに西洋風な生活を取り入れ始めていたけど、精神状態はようやく鎖国から開国し始めたというところではなかったかな?色々と模索し続けたり、ヒットメーカーのアレンジャーと組んでみたり…。
駄目なもんは破壊されちまうんだよ。全部…だけど、俺が破壊されるわけがない!という己の中の確信がありながら、胸を張って反抗を続けて行く!という気持ちを決意というよりはどちらかというと【刹那】的にさえ思える語り調の歌詞で表現されているなと感じた。
1999年7の月*1…世界は滅びなかった。だから、12月にこのガストロンジャーが世に出された。