また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

つまらぬ自分もつまらぬ人生も己が主役…私もあなたも主役になれる名曲


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私は子供の頃、転校した親友と文通をしたことがあります。“ペンパル”と言って文通友達を探すコーナーなんかも雑誌には必ずあって、興味や趣味の合う人と文通したこともあります。

つまり、手紙を書くことが好きなのです。手紙が来るとすぐに返信をするほどに、筆まめな人間です(笑)しかも、3枚以上は必ず書いていたかもしれません…。

しかし、ファンレターなるものを書いて送ったのは、エレカシ宮本浩次だけです。とにかく2008年にファンになってから、アルバムが出ては…シングルが出てはLIVEに行っては…書いてました。こんなことを書くとちょっとひかれるかな?(笑)でも、こうしてブログを更新し続ける行為も…人によってはおかしな行動なのかもしれないですね。

でも、私としては大まじめに色々と感じとって考えてしまうんです。そして、それを伝えずにはいられない。

『MASTERPIECE』(2012/5/30)がリリースされた時に私はこんな日記をあげている。

私はある時の手紙で 最近の作品は、宮本浩次の作品であって・・・変わってしまうほどプロデューサーの色が濃く出てしまって悲しい。宮本浩次の作品はそれ自体に輝きがあるのに・・・みたいなことを書いて送ったことがある。

そして
「悪魔のささやき」を出したあとの手紙には、アルバムのためのシングルはいらない。アルバムのための新曲が聴きたい!と・・・書いて送った。

前置きが長くなったけど・・・ (『MASTERPIECE』を聴いて)私が待ち望んでいた“ミヤジワールド”が戻ってきた?
いや・・・戻ってきたんじゃない。約束通り“化けの皮履いで”彼は赤裸になった姿を私たちに魅せつけにきたんだ。

私にとってみたら『悪魔降臨』かもしれない(笑)
“悪魔メフィストの完全体がこの「MASTERPIECE」の中に登場する宮本自身の姿。そんな風に私は感じたのです。

全編自叙伝的な内容。

聴いてそして歌詞を咀嚼しながら読み続けるにつれ・・・ 自分の思い出や経験も蘇りつつ、宮本の思い出にも嫉妬する自分がいて(笑)共感する部分がありながら、まんじりとしない不快な思い・・・。
そう、このアルバムを聴いてそんな“イヤラシイ自分”が出てこそ、 宮本の「勝利」なんじゃないかな? と、思った。素直に敗北を認めます(笑)

過去があって今の自分がある。今の自分が未来へつながる・・・。
そんなことは昔から私は知っていた。だから、改めて宮本に言われて・・・
「あぁそうか・・・」なんていう感動とか感謝とかそういったものはない。だけど、「悪魔のささやき」で叫びきれなかった、人の表の顔と裏の顔。
本音と建前・・・人には言えない秘密・・・とか、そんなこと当たり前に誰にでもあって、宮本自身にももちろんあって・・・開放することができたそのことに私は祝福を捧げたい。

本人も言ってるけど 、曲は昔から書き溜めたものの中からで、似たような曲かもしれない。詞も昔から言ってることは基本変わらないんだけど、右から左へ移動させたくらいのほんの変化が大きな発見になった・・・と。


===中略===

一方通行(手紙)な、私の想いも無駄じゃなかったなって思えた。

私は・・・宮本浩次の心をずっとノックし続けて、一度やめると告げたのに新春LIVEのあとにまた彼の心を叩いていた・・・それは間違いではなかった。そして「ノックしてくれ!」と言われたら・・・また、ノックし続けるしかあるまい!(笑)

 

『大地のシンフォニー』の一節を聴いた時、沢山のファンのエールが彼を励ましたんだな…私もその中にいるはずだって思えた。この曲(「約束」も)はYANAGIMAN氏がアレンジャーで最後の最後まで諦めずに詞を考えてほしい。と、宿題された曲。詞にミヤジの気持ちが最大限込められている。

なので、この曲を選んでくれたことがとても嬉しい。

30周年を目の前に…ミヤジはやる気と不安にさいなまれていないかな?事務所やレコード会社、自分の思い、メンバーや近しい人との関わりの中で孤独になっていないかな?最近、そんなことを思う。

自分が生きていくだけで精一杯の男に何をしろというの?今、ミヤジはやれることを精一杯やっている。それが、良いのか悪いのかの判断は別として… エレファントカシマシ宮本浩次そして、多くのファンを置き去りにしたプロモーションの進め方にも気がついてはいるけど、空回りしているのはいつものことなのでは?ファンの皆さんが一番の理解者だとは思うけど、ファンも人なのでいろいろと思うことはある…そういうものですよね。

何か思うことがあれば直接訴えればいいと思う。伝えないまま流されていくのはあまりに悲しい。

「大地のシンフォニー」にはそんなミヤジの心の揺らぎが見える。でも、いつも揺らいでるね。きっと、今も手探りで揺らいでいる。自分というものがありながら勇気がなくてゆらゆらしているのが、宮本浩次ですよね?

誰かが支えていかないと本当に生きていけない男。世間の風は冷たい…気をつけてほしい。