また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

そろそろ…覚醒するぜ!「Wake Up」

どのアーティストもアルバムの構成、曲順って熟考していると思う。なので基本、私は順番で聴いてループするんです。

それと違う話ですが最後の曲、「オレを生きる」が終わると、私のウォークマン「愛すべき今日」になっていて、この繋がりに“うぉーー!”って身悶える(笑)マジいいですよこの流れ。

さて、友達に邦楽ではエレカシしか聴かないGreen Dayファンの人がいるのだけど、なんか不思議な縁だな…って思う。宮本もこのアルバムでパンク調の曲に挑戦していて、そのためにGreen Dayをよく聴いたという。実は私も彼女の影響で聴いて好きになった。英語わかんないけどw

Green Dayのこと考えていたら、初めてエレカシのことを推してくれたメンズの友の事も思い出して…彼はBlurが好きだと言ってたこと、Lou Reedも好きだと言ったな…とか。

Blurオルタナティブ・ロックにカテゴライズされているようで、でも様式的なものはパンクということなので…型にはまらないパンク・ロックってことですかね?(全く詳しくなくて…💦)Lou Reedは80年代に誕生するパンク・ロックオルタナティブ・ロックに多大な影響を与えるいわゆるレジェンド。

今度のエレファントカシマシのNew Album「Wake Up」が、洋楽っぽく且つポップに仕上がっていたので、今まで洋楽ってほとんど聴いてこなかったけど、そのミヤジが良く聴いたGreen Dayをはじめ、blurLou ReedなんかをYoutubeで今更、聴き出したら洋楽に“目覚め”そう(笑)

さてさて、前々回記事にも記しましたが、このアルバムは2017年AnniversaryTourを通して生まれ出た作品集ですが、制作過程ではおそらく“感じたままの感情”が薄れないうちに、鮮度がいいうちに猛スピードで仕上げた!って感じなんだろうなぁ。

このアルバムで今のところ一番好きな曲が「いつもの顔で」

♬シャララァ~、シャララァ~♬ってコーラスがめちゃめちゃ爽やかで新鮮に聴こえたよ。

「ありがとうっていつもの友達が」
「ありがとうって いつかの友達と笑って」

エレカシファンはエレカシに「いつも元気、パワーをもらってます!“ありがとう”」って言ってるけど、ミヤジはその意味がよく理解できなかった。と、語っていた。だけど、全国ツアーを通じて、お客さんの祝福が自分に元気を与えてくれているとはじめて気がついて、ようやく意味が分かった。と、語っていたのでそれがこういう歌詞になったのかな?と、思った。

新譜の発表がまだなかった年頭にこんなことを記していた。

2018-01-02から1日間の記事一覧 - ほゞ、エレカシ漬

新譜もアルバムも楽しみだし…。

でっかい事やろうとして実現する「友達がいるのさ」エレファントカシマシを友達と思ってもよいのでは?と、いう気持ちになりました。

あなた達を友達と思ってもいいですか?
昨夜はスーパームーンでした…月に何か祷ってました…。


宮本の書く詩で“ありがとう”(日本語)って出てくるのあるかな?(気づいた方教えてください)まぁ、そのくらいに印象がないから、この「いつもの顔で」の“ありがとう”がとても素敵だな♬って思ったの。

 

6月10日(日)にスペースシャワーTVで、エレファントカシマシ特集6時間をやってくれました。その中で音楽評論家の鹿野淳さんがスペシャルインタビューをしてくださった。

 

※以下、少しネタバレしてますので要注意

 

 

「風と共に」がアルバムの要で「Wake Up」のフレーズが出て来た時に、アルバムのコンセプトがスパーンと決まって固まった!と、言ってました。

「風と共に」は宮本自身にとっても大事な作品。私にとってもとても大事な1曲です。初披露された郡山公演で聴いたことも理由の一つ。他にも思い入れできる事があるから。

その中で「いつもの顔で」は左耳の外リンパ瘻で活動休止中、リハビリを兼ねて作った「自分アルバム」の中の最後の曲だと言ってましたね。

アルバムがもうじき完成するという間際、歌入れする1時間前まで「オレを生きる」の歌詞を考えていた。この曲を最後に入れるのを寸前まで悩んでいた。と、いう。でも、「オレ」という「一人称」を入れたこの曲はどうしても入れたかった。

いくつもの「オレ」をちりばめた歌詞にしたかったんだけど…とも、言ってましたが…。

私は何巡か聴いて感じていたのは、これは全てがいろんな「オレ」がちりばめられた「宮本ソング」の「自分アルバム」じゃないですか?ってことです。最後に“一人称”を入れた「オレを生きる」がその締めくくり。インタビューの中で

「どんなにブランドで身をまとっても、中身は結局オレはオレ…」

そのことを歌いたかったと。

このアルバムはオレの集大成。恥ずかしくて言えなかった“ありがとう”だって歌にしちゃう。それだって素直な気持ち。みたいな…

エゴのない曲を作って歌いたいって語ってたね。ただ“俺”を出したらエゴになりそうな感じだけど、気持ちが“素直”になれたらエゴのない曲になってました…みたいなアルバム。

ファンの人の多くはこのアルバムにまた、突き動かされパワーもらってというか、鹿野さんも言ってたけど「共闘」する仲間みたいに感じたんだろうな。

2018-03-27から1日間の記事一覧 - ほゞ、エレカシ漬

宮本には沢山のファンが寄り添ってくれている。だから、多くのファンは宮本の歌声に感動し心が共鳴し涙を流すのだ。

でも、私はそれとはどうも違うと最近、わかってきた。私は宮本には寄り添ってはいない。たぶん、例えて言うなら私は宮本から寄り添ってきてほしいくらいに思っているのだ。

つまりもっともっとオーディエンス側の方に来てほしいと、いう感情なのかもしれない。“共鳴”するのではなく“共感”してほしいという欲求なのでしょう。

しかし、涙が流せるというのは…なんというかまだ、未完であるからという理由もあるのだと思う。未完というのはマイナス要素じゃなくて、まだまだ何かを生み出せる可能性の方。だから私は、世間ではこういう音楽が皆から支持を受けている…と、いう分析から作品を作ってほしくない…と、いう本音がある。

ミヤジが何も感じなくなってしまっているのなら、何かヒントが必要なのかもしれないけど、何か感じとっているのならそれを作品に落とし込んでほしいと願っている。

なので、6月6日に発売予定の23枚目のアルバムが楽しみでならない。期待をして待っている!

こんな期待を込めていたけど、ちゃんとミヤジからもファンに近づいてきていて距離が縮まっていて、一体感的な感覚も伝わっていたことが嬉しい。

先週ラジオ番組に何本か出ていて、その中でメンバーについての質問に

「心のどこかで頼りにしているし 頼られているし」

「コンサートは鎹」メンバーとの仲を取り持つのは“コンサート”(笑)

多くを語らずとも解り合っている仲間。でも、話しすぎちゃうから緊張感がなくなったり逆に“圧”になったり(笑)

ただ、スペシャルインタビューの最後に

「剥き出しの4人で売り物になる曲を作っていきたい!」と、力強く言ってくれたことが、本当に心底嬉しかった!待っていた言葉でしたね…。

鹿野さんが

エレファントカシマシの屋号を背負って、落とし前をつける!そんな感じですね。」

ものすごくいい表現だ!お見事!って思いました!

番組を見終わって、秋以降は間髪入れず新作出す準備かも!?って思った。LIVEと創作活動の両立ができることは立証できたけど、秋以降は少し時間かけて創作してもいい時間かもしれないね。じっくり熟考しリハして勝負に出てほしいな…。

極端に言っちゃえば自分の事しか信じていない期間の方が長かったでしょう。メンバーやスタッフは気心知れた人達…ファンを大事にする気持ちはあっても、信頼感はさほど強くはなかっただろう…だから、なんだかやっと信じてもらえる時がきたな!って気持ちになった。

 

Wake Up(初回限定盤)(DVD付)

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