また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

裸足になって駆け出した男の今…

Cut 2019年 07 月号 [雑誌]

CUT、半分まで読んだ。 彼の今は“エレファントカシマシ”のファンである人達(私も含む)には少し寂しさがある内容かな。 いろいろ自由やっても着地点である根幹が大切な存在なのかは、正直わからなくなった。 半分読んだところで…今はメンバーのことを考えた(メンバーのことを思ったんじゃないよ)。
午後6:37 · 2019年6月20日

そもそも、宮本浩次はロックバンドが好きでロックバンドを始めた男ではない。

児童唱歌、クラシック、流行歌(歌謡曲)などを通ってきた男。中学の時にRock好きな友達を通じて既に結成されていた『エレファントカシマシ』に、ボーカルとして加入をしたのです。

Rock好きだった少年、石くん(石森敏行)とトミ(冨永義之)は、きっとこういう音楽をやるにはどうしたらできるのか?ワクワクした気持ちでYAMAHAミュージックスクールでギター、ドラムを習ったのだろう。いわば、ロックバンドをやりたかった少年。宮本浩次は“エレファントカシマシ”の空席だったボーカルに招かれたメンバー。彼のRockとの出会いはそこからが始まり。

ここからは私の想像で語らせてもらうのですが…。

宮本は石くんやトミと話を合わせるために勧められるがままに、当時石くんとトミが夢中で聴いていたロックミュージックのいくつかを聴き…その中のいくつかを好きになって、それほどまでにRockに心は揺さぶられなかったのではないかな?と思う。もし、揺さぶられれば貪るように聴くだろうし、Rockの事ももっと探求するでしょう。でも、宮本少年はそこまでRockには興味がわかなかったのではないかと思う。

ただ、元来児童歌手だし身近に音楽は存在していて、エレファントカシマシの中にいる時は自分が常に中心にいて、バンドをやるということは仲間もいて楽しい時間だったのだと思う。

そして、彼の中にあった「才能」の芽が芽吹き花が開花してしまったんだ。

それを見逃さなかった大人がコンテスト出場へと導き、その「才能」を世に送り出したいという大人の耳にも届いてしまった。

宮本浩次に課せられたのはRockSingerとしてのスタイル。“ロックバンドたる姿はこうだろう?”と、いうイメージから、何処にもないエレファントカシマシとしてのスタイルを模索し演じてきたのだろう。

そして、いつしかそのスタイルが宮本の作り出す音楽や歌によって、その時代に生きる一部のファンに承認されることになり、エレファントカシマシのスタイルはこうあるべき的な型が確立してしまった。それを演じ続けてきた。「大地のシンフォニー」の歌詞のように…

私は思った。

エレファントカシマシを立ち上げた初期メンバーで、宮本浩次をボーカルとして誘った石くんとトミはそもそもどんなバンドのイメージを持っていたのか?どんな理想があったのだろう?と…。二人にもあったであろうバンドの理想が…私はそれを聞いてみたいと思った。

CUT、残り半分読んだ。 当然、ここで結論は出ない出すものでもない。明解になった部分もあって、他に知りたい事もでてきた。 だから、ブログに記録しておこう(笑) 
午前8:14 · 2019年6月21日

確立されたエレファントカシマシのイメージという鎖はきっと重かったのかもしれない。『ソロ活動』が発表されたころのインタビューと半年後の今のインタビューを読んでも、その動機の部分は「解放されたかった」しかなく、バンド活動を続けていく上での向上を目的とした考えは毛頭ない感じがした。

ただ、どうなるのかはわからない。バンド活動を始めた時に何かいい効果があるかもしれない。結果ソロ活動を経てよかったね。と、いう流れになるのかな?という感じなのだろう。

「運」を気にする宮本。以前(9年前くらい)も雑誌のインタビューで語っていた。

「オレは才能と運だけでここまでやってきた男」

「詞を書いていて虫唾がはしる…」と…。

私はその時、心にもない事を歌詞にして歌っていることに嫌悪しているのかな?と、思った。レコード会社の意向やその時代の求めてる音楽感がそうさせざるをえなかったのでしょう。

その全てが嘘だとは言わないけれども、それ以上でもそれ以下でもない突き抜けられない“言葉の壁”が勝手に積み上がっていったのではないか?と、想像してしまうのです。

昨今、言葉が枯渇してしまっているから、あのインタビューになったんだろうな…。そして、楽曲提供したあの曲の歌詞を書いている時に「泣けてしかたなかった」のは何かに助けを求めているようにしか思えなかった。

楽しそうではあるけどどこか寂し気な感じがするのは何故だろう? 例えるなら「まぬけなJohnny」「ジョニーの彷徨」みたいな?大好きだった恋人に去られて好きでもない女を侍らせご満悦してるような…そんな憂い?
そんな雰囲気を私は感じてしまったんだよなぁ。
午後6:04 · 2019年6月21日

音楽に詳しい優秀な人達が自分の作品を良い感じに仕上げてくれる。沢山褒められもしているだろう。今またバンドデビューをしたときのようにたくさん褒めたたえてくれる人に囲まれて、一番楽しいはず…なのに「泣けてしまった」。その涙はどんな涙なのだろう…いつもの通り俺ってすごい!っていう感動の涙なのか?

楽しく充実した時間を過ごしながらも、まだ不安に押しつぶされそうなのではないか?「きみに会いたい」と、歌っている“きみ”とは唯一無二、無償の愛で

「あんたなら大丈夫」と、言ってくれたお母さんなのかもしれない。

お母さんからの「大丈夫」という言葉が欲しいのかな?そんなことをふと考えてしまったのです。

そう思ったのは私の次男が祖母(私の母)が亡くなって2年経った中学生になった時、

「おばあちゃんに会いたいな。幽霊でもいいから出てきてくれないかな」

と、言ったことがあった。中学生になって新しい生活の中、彼の中に不安が渦巻いていたのかもしれない。無条件に可愛がってくれた祖母の愛情が恋しくなったようです。

宮本浩次も今はちょうどそんな心情になっている時なのかもしれない。二度と会えないとわかっているからこそ、何度も会いたいと吐露してしまったのでは?まぁ、自分の才能に感動して泣けたという説の方が有力だとは思うけど(笑)

そして、いよいよソロとして初のCDが出るらしい。

昇る太陽(初回限定盤)(DVD付)

昇る太陽(初回限定盤)(DVD付)

 

『昇る太陽』…タイトルが…(笑)

もし、この“太陽”が自分を例えるものの象徴であるならば、「昇れる」より更に強い意志をもって「昇る」自分を表した歌なのかな?などと今の段階では想像しています。

私はこんな歌詞を思い出した

君は3個のダイヤモンドを掘りあてて
そして4個のダイヤモンドをなくしてしまう
やがて眠たげな太陽が色褪せたとしても
君は大丈夫さ It's gonna be alright...

『ポップチルドレン(最新マシンを手にした陽気な子供たち)』
words & music 佐野元春

言い当てている気がしてならない。 

 

「大丈夫」って、私が言ってもしょうがないけど、あえて言うよ

「キミなら大丈夫」