【リクエストその②】2015年日比谷野外大音楽堂エレファントカシマシLIVE 「東京の空」
エレカシと東京を語る上でこの名曲を忘れちゃいけないよね。
昨年の野音でも披露してくれました。
“東京の空” といっても宮本の作品には、朝の空、夕焼け空、星空、曇り空、雨空といろいろな光景を歌で表現している。
この曲の中で言えばどうか?どうやら晴れている空であるようだが、自分の事なのか?世間一般の人の事なのか?
たぶん自分のこと。その晴れた空でさえも憂鬱にさせてしまうほどに心は沈んでいる。
「天を仰ぐ」
“空” は天の事だからこの時、宮本は東京の天を仰ぎ嘆いて、神に訴えるように見ていたのかもしれない。
この曲がリリースされたのは1994年の5月、制作されていたのは1993年だったのだと推測しますが、この年のヒット曲などを見ると実に華々しいラインナップ。
エピック最後のアルバム。
宮本が気丈に振舞いながらも心は相当にやさぐれている時。
東京という街は無常。空-くう-であると言っているような曲だなと私は感じたのです。
晴れているという事実だけで、なんの感情もなく取り残されていく寂しさが伝わって切なくなります。
同名曲に小田和正さんの「東京の空」を見つけました。センチメンタルさはあるけどこう優しさ全開の小田ワールドです。
小田さんは横浜のご出身だから、どこまで東京の空に思い入れがあるかわからないけどね。