聴くと思い出す恋…辛かった別れほど鮮明なのだから、聴きたくない名曲
人生に一度の恋愛に破れて私も2年後には結婚をしました。
そのせいか付き合ったその人とのことは、鮮明に覚えているのです。思い出はセピア色なんかじゃない…まったくもってその通り。あの辛かった別れでさえ美しい。でも、できれば思い出したくない(笑)
別れの気配を感じはじめて、私は親の目を盗んでは彼の部屋に行ったのだけど、いつも帰ってくる時間になっても帰らない日が増えた。たまにいつも通り帰っても
「これから出かけるから、帰ってくれるかな」
そんな冷めた言葉を投げかけた。どこにいくのか実はわかっていた。だから、どこに行くのかも聞かないでいた。ていうか聞けなかった。そして、部屋を出る私に
「オレ、近いうちにこの部屋出るからカギ返してほしい」と…
この詞ではないけど私が今ここで死んでも誰も悲しまない。あの人の気持ちがもどるはずもない。そんなことを考えていた。
若かったなぁ…
『翳りゆく部屋』作詞、作曲は荒井由実。
荒井由実の名前で出した最後のシングル(1976年3月)。同年11月に松任谷正隆氏と結婚してるので、ユーミンの恋愛体験ではなさそうだけど…そうなのかな?
ユーミンは人間観察が好きで、店での若い子たちの会話とかも作詞のアイデアにしてると何かで言ってた。本人の思い出ではないにせよ誰かの話しなのかもしれません。
それにしても婚約中にこの曲を制作、結婚前に発売…って、さすがユーミンだなぁ(笑)B面の曲(ベルベット・イースター)と合わせてみるともしや“マリッジブルー”だったのかしら?とも思える。
この名曲『翳りゆく部屋』は様々な人にカバーされていますが、都はるみもか!と、驚いた(笑)
都はるみ - 1977年
島田歌穂 - 1991年
椎名林檎 - 1999年
畠山美由紀 - 2007年
エレファントカシマシ - 2008年
スターダストレビュー - 2008年
つるの剛士 - 2009年
徳永英明 - 2010年
Blu-BiLLioN - 2013年
ミヤジが歌ったのしか聞いてないけど、彼のオリジナルと言ってもよいほどしっくりしてるし、ユーミンもミヤジのこと絶賛していたからこの曲が選ばれたのも納得。