また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

2017年エレファントカシマシ新春ライブ武道館

 

1月6日(金)仕事を終えて行ってきました。

エビバデと落ち合うため急いでいたからまともな写真が一枚も取れていない(笑)

今年の新春はシンプルでコンパクトに…ソリッド「緻密」?なLIVEにしたいとインタビューで語っていたミヤジ。

インタビュー読んだのがこのLIVEの前々日でどういうことなのか?って色々考えてみた。だけど、行ってみないとわからないのがエレファントカシマシ

終演から2日経過…終わった直後に感じたのは、「はじめまして、エレファントカシマシ」という印象だった(笑)今までに見たことのない、聴いたことのないエレカシの実験的ともいえるアレンジが満載だった。

2017/01/06(金) 日本武道館 セットリスト


01.夢のちまた
02.今はここが真ん中さ!
03.新しい季節へキミと
04.悲しみの果て
05.デーデ
06.星の砂
07.真冬のロマンチック
08.珍奇男
09.愛すべき今日
10.はじまりは今
11.翳りゆく部屋
12.桜の花、舞い上がる道を
13.笑顔の未来へ
14.ハナウタ~遠い昔からの物語~
15.夢を追う旅人
16.俺たちの明日
17.RAINBOW
18.ガストロンジャー
19.大地のシンフォニー
20.ズレてる方がいい
21.東京ジェラシィ
22.i am hungry
23.so many people
24.ファイティングマン

-アンコール-
25.涙
26.今宵の月のように
27.待つ男

 『珍奇男』のアコギがアレンジが…まさに「バカはきやすくオレに近寄るんじゃねぇ!」みたいな威嚇にさえ感じた。合いの手が入れられない…そんな、『珍奇男』だったように思う。

日本の偉大なミュージシャン…ユーミンの『翳りゆく部屋』。ギター背負ったまま…サニーさんへのイントロサイン…ハンドマイクでなくギター弾きながらの熱唱。

ここで、『晩秋の一夜』を弾き語りで歌い出す。冒頭の一小節だけ歌った…と、思う。そして、『桜の花舞い上がる道を』。『晩秋の一夜』はとても美しい曲です。それは歌詞に儚い人の一生、若いころを思い出す黄昏た思いが描かれているから。若いころに作った曲なのに今の自分にあつらえるようにあった曲ではないか?ようやく歌ってしっくりくる年代になってきた…そんな感じだった。そして、そのあとに『桜の花舞い上がる道を』を歌うわけだけど、季節の花は厳しい自然の環境の中その“時”が訪れれば見事に花咲かせる…しかし、人は一生のうちにどのくらい見事な花を咲かせることが出来るだろう?そんなことを思わせた。

『晩秋の一夜』がこんな印象を与えるための演出だったかはわからないけれども、30周年を翻ってみるに…一花咲かせるための今は冬。春からのツアーの先々でいろんな花を咲かせていくのでしょう!そして、知らない街の知らない花々を集めて私たちに届けてくれるのだと思う。

今回、嬉しかった選曲は「はじまりは今」「東京ジェラシー」です。ベスト盤に入れてほしい曲にも入れていたので、めちゃめちゃ嬉しかった。「夢のちまた」も大好きな曲で最近、不忍池について語るミヤジの動画を観たばかりで、不忍池の池が雨で増水するとそこらじゅうが鴨だらけになる。みたいな話をしてた(笑)5月頃になるとまたどこか涼しい国へ渡って行ってしまうんだけど…。

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「初めて知らない街に引っ越した時の曲です。キラキラとしていました」と紹介しながら『はじまりは今』。歌い終わったあとも「オレこの部分がすきなんだよなぁ~」みたいな事言いながら「むかえに行くよ〜…ひとご~みのなか、新しい街の夢を君に届けよう」この部分を歌う。ツアーに出て新しい街の夢を花束にして届けてくれる!そう感じたのです。

『東京ジェラシー』は本当に念願の念願だった!ライブでも直近では2011年以来だし、ベスト盤にも入っていないレア中のレア曲。この曲にこだわっていたのは「いまだに勝利も敗北もしらない」というミヤジの言葉が脳裏にあった事。地方の人は東京で一旗揚げよう!と希望と憧れをもって集まってくる。東京はそんな人たちに明確にして残酷なまでに勝敗を下す街。負けても変えれる故郷がある。だけどもミヤジにとっては生まれ育った街が東京。人々が憧れてやまない街に暮らしていながら…勝利するための戦場が東京。いわば「不戦勝」ともいえる東京生まれ。

それでもミヤジは勝利を目指して戦っていた。彼が思い描いた「勝利」の意味がどんなものなのか?出せば売れるヒットメーカーのことだったのかもしれない。だけど、いつしかその勝利の形も変わったかな…?

歌う前「オレの勝利の女神になってくれよ」と、つぶやいたミヤジ。ミヤジが言う「勝利の女神」像はどういうものなのかな…?そこにいるみんなあなたの勝利を願っているはずなのだけど…。私もできるこことならミヤジの勝利の女神でありたい。

 

ストリングスもホーンセクションもない、新春ライブとしては珍しい構成だったけど、冒頭でも言った通り実験的なLIVEだった気がする。ストリングスなしでどこまでインパクトのある演出ができるか?ミヤジなりに工夫を駆使したアレンジだったようにも思う。ZEPPツアーでやった弓でアコギを弾くを入れてもよかったんじゃないかな?

ある意味、ソリッド「緻密」さを目指したステージだったかもしれない。

大阪城ホールではストリングスもホーンセクションも加わるであろうが、ツアーでこのソリッド感に磨きをかけるのも悪くないな…そんなことを思った。まぁ、そのくらいところどころグダグダとしてたし、ギターの不具合もあったり(笑)「笑顔の未来へ」あれ3テイクくらいしたよなーww 完璧な「ソリッド」を目指して行ってちょうだい!

 

ま、そんなわけで「はじめまして、エレファントカシマシな印象で正直、こんなに耳を傾けたライブはなかった、身動きとるのがもったいないとすら思った。っていうか動けなかった。で、終演後…記憶がぶっ飛んだ。こんなことは初めてだったよ。2日経って他のエビバデさんの話を見る中、記憶が蘇ってくる感じ。

春からのツアーが楽しみ。何カ所いけるだろうか…?