また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

佐野元春&THE COYOTE BAND 2022ツアー‘WHERE ARE YOU NOW’

「ぶち上げろ、魂」と元春は云った

あの“合言葉”だけが拠り所だった日々

佐野元春 & ザ・コヨーテバンドは、全国ホール・ツアー2022年4月からスタートし、

  1. 埼玉・三郷市文化会館 大ホール
  2. 北海道・札幌市教育文化会館 大ホール
  3. 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
  4. 熊本・市民会館シアーズホーム夢ホール
  5. 福岡・福岡市民会館 大ホール
  6. 新潟・新潟市民芸術文化会館
  7. 宮城・仙台電力ホール
  8. 広島・JMSアステールプラザ 大ホール
  9. 大阪・フェスティバルホール
  10. 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
  11. 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
  12. 東京・TOKYO DOME CITY HALL

7月2日(日)に全12ヵ所を無事完走し終了しました。

私は神奈川県民ホールTOKYO DOME CITY HALLの2ヵ所に行きました。

思えばCOVID-19によるパンデミックで、予定していた数々のLIVEやフェスが中止になり、こうした大規模なツアーがようやく実現できて、ファン達の胸に歓喜が高まりました。

思い返せば・・・2020年にはデビュー40周年に関連したイベントやツアーなどが、計画されておりましたが、制限や制約の中で行われた、2020年12月の“Save it for a Sunny Day”ツアー、2021年3月と4月の“「ヤァ! 40年目の武道館」「ヤァ! 40年目の城ホール」の成功が、今ツアーに繋げられたと思います。

今ツアーのタイトルは‘WHERE ARE YOU NOW’で、翻訳すると「今、何処?」です。こう聞かれて自分のこの2年間を遡りました。

長年パートで務めた職場を辞め、急に時間を持て余した私でしたが、今まで見向きもしなかった、アロマやハーブに関することを学んだり、オンラインでワークショップに参加したりし、心理セラピーに関することも学びました。

長いすごもり生活で人と会うことが減り、出かけることもなくなり、多くの人が閉塞感や心の疲弊を抱え、今までとは違うストレスを感じていました。

それまではストレスが溜まっても、音楽を聴いたりLIVEやフェスに行くことで、「がんばろう!」という気持ちになっていたものが、開催されてはいても行くという行動にストップをかけてきたのが、COVID-19の感染拡大でした。

私がしてきたことは気分を紛らす部類にすぎませんが、何もしないでいるよりは埋め合わせしてきてよかったと思います。多分に漏れず想像以上に、自分の心もダメージをうけていたからです。

まず、音楽を聴かない日がなかった私でしたが、コンパクトオーディオを使わなくなり、パソコンでも音楽を聴かなくなりました。

気になる音楽CDが発売されれば購入しましたが、聴きたい気持ちもなくなっていました。LIVEに行けば元気になるだろうと、他のミュージシャンのチケットを購入しても、結局気持ちが足を向かわせませんでした。

音楽で乗り越えてきた私は「自分はいつでも前向きになれる」と思っていたので、これは衝撃的でした。

そんな私でしたが唯一、残った最後の砦が佐野元春でした。

この2年間で行ったLIVEで多幸感を得られたのは、佐野元春&THE COYOTE BANDのライブです。

2022年6月12日(日)神奈川県民ホール

このツアーのコンセプトは!?

3rdアルバム『SOMEDAY』大滝詠一が主催していた“ナイアガラレーベル”のナイアガラトライアングルVol.2』の発表から40周年っていうことと、2022年4月に配信で発売されたNEWアルバム『ENTERTAINMENT!』と、2022年7月に発売される『今、何処 -WHERE ARE YOU NOW-』の発売告知でした。

セットリストの1~6は『SAOMEDAY』と『ナイアガラトライアングル Vol.2』からの選曲、7、8、13、14、16は『ENTERTAINMENT!』からの披露でした。

3曲目の「Bye Bye C-Boy」は東京公演では「マンハッタンブリッジにたたずんで」に変わっていました。

配信アルバム『ENTERTAINMENT!』は、コロナ禍にシングルカット(サブスク)された曲を中心に「東京に雨が降ってる」「悲しい話し」などが収録されています。

神奈川公演の時にはまだ『今、何処 -WHERE ARE YOU NOW-』の発売前でしたが、アルバム収録曲で、このツアーの目玉!ともいえる「銀の月」が披露されると、その演出が曲の世界観を完全に表現していて、幻想的な中に誘われていきました…。

この曲の歌詞は非常にシビアでリアル・・・でも、疾走感あるPOPな曲調にそのシビアさは吹き飛ばされ、前向きにさせてくれます。


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元春はMCで「今度のアルバムは相当、ヤヴァイ・・・」とクールな笑みを浮かべて言いました。もう、この時点では想像もできないので、「何がヤバいのぉ~~~???」って心で絶叫してました(笑)

今、巷でもあちらこちらからこの最新アルバム、『今、何処 -WHERE ARE YOU NOW-』がヤバいと絶賛中であります!このアルバムレビューは別途また記録していきます。いやぁ、ほんと中毒性がヤバい(笑)

神奈川・神奈川県民ホール セットリスト

  1. 彼女はデリケート
  2. Happy Man
  3. Bye Bye C-Boy
  4. I'm In Blue
  5. Vanity Factory
  6. Heart Beat
  7. 東京に雨が降っている
  8. 悲しい話
  9. 禅ビート
  10. ポーラスタア
  11. 世界は慈悲を待っている
  12. 食事とベッド
  13. 愛が分母
  14. 銀の月
  15. 純恋 (すみれ)
  16. エンタテイメント!
  17. La Vita e Bella
  18. 優しい闇
  19. 約束の橋
  20. 悲しきレイディオ
    アンコール1
  21. サムデイ
  22. Young Forever
    アンコール2
  23. インディビジュアリスト
  24. New Age

2022年7月2日(土)東京ドームシティーホール

Tour Finalのこの日は第1バルコニーでした。

観客が入る前はステージ全体が見渡せて、絶好の席と喜んでいたのですが、一段下になっている前の席の方が背の高い女性で、私の視界を全てシャットアウト(笑)

頭を左右にユラユラさせてノリノリ・・・はい、楽しそうでよかったね・・・こちとらぜんぜん「イイ感じ」じゃなかったよん(笑)

そういえば、この日の元春はいつもより多めに「みんな、イイ感じ?」って聞いてくれたのよ、見えてたのかな(見えてないw)?

声の調子は最終日だったからか、少しお疲れ気味な感じでしたがパフォーマンスは絶好調でした!

Tour通して元春はこのことに触れていたと思います。

令和3年度(第72回)芸術選奨文部科学大臣賞の受賞についてです。受賞評価の理由はデビューから40年以上、コロナ禍にあっても活動への熱意を失うことなく、新曲リリースやライブにも挑み続けた姿勢です。

元春はその活動を奮い立たせてくれたのは、ファンの皆さんの応援のおかげだと感謝の気持ちを語り、この賞は皆で共有したいと言ってくれました!

こういうファンへの感謝というか・・・愛聴してくれる人たちの存在を常に意識のある人だから、私は安心して佐野元春の音楽を聴き、ライブに行けるのだと実感した。

東京・TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

1. 彼女はデリケート
2. ハッピーマン
3. マンハッタンブリッジにたたずんで
4. アイム・イン・ブルー
5. ヴァニティ・ファクトリー
6. ハートビート
7. 東京に雨が降っている
8. 悲しい話
9. 禅ビート
10. ポーラスタア
11. 世界は慈悲を待っている
12. 境界線
13. 愛が分母
14. 銀の月
15. 純恋(すみれ)
16. エンタテイメント!
17. La Vita è Bella
18. 優しい闇
19. 約束の橋
20. アンジェリーナ 

- アンコール 1 -

21. 悲しきレイディオ
22. サムデイ
23. ヤング・フォーエバ

- アンコール 2 -

24. インディビジュアリスト
25. ニュー・エイジ

そして、この日ならではの話として、「明日投票に行ってきます。世の中が変なふうに傾かないように。自分の権利を使ってきます」と、MCで語りました。

1週間後に参議院選挙を控えていたからです。扇動するような押しつけがましさもなく、サラッと言って多くの人に気づきをくれました。

実際、それまで投票に行く気のなかった人が、元春が行くなら自分も行って来ようと、Twitterでつぶやく人もいていろんな意味で驚きもありました(笑)

まとめ

LIVEに行くのがやっとのメンタルで、神奈川での感激やら元春への感謝やらいろいろブワァァっとあったのに、低気圧と現実の中でもまれ(笑)

東京公演の後、あの衝撃的な事件もあって・・・すっかり記憶が薄れ、今頃のブログ更新となりましたが、元春は「世の中が・・・」と表現していたところを、私は「この国が・・・」変な風に傾かないよう、しっかり生きていかなきゃと思った次第でございます。

佐野元春COYOTE BANDで活動を始めてから、出すアルバムが非常に神がかっていて、なんなら予言者?くらいに感じるくらいに、時代を見据えた作品を出しています。

『今、何処 -WHERE ARE YOU NOW-』も、COVID-19でパンデミックに陥る前に録られた楽曲が多く、時代がいかようになろうと一旦、冷静な気持ちにさせてくれます。

LIVEに行ってメンタル回復したりまた突き落とされたり・・・ですが、アルバム聴いたら元気取り戻してきたので、ブログ書けてよかった!

魂、ぶち上げて生きます!