墨東(ぼくとう)綺譚 (岩波文庫)
購入したまま読んでいなかったこの本を開きました。
この本を知ったきっかけは、エレファントカシマシの宮本浩次が永井荷風のファンだ・・・と、言うところから。
宮本が永井荷風を知ったきっかけはわからない。
私は宮本が公言しなければ、永井荷風という文豪がいたことすら知り得なかっただろう。
永井荷風は私が暮らしている街にゆかりが深い。
この「墨東綺譚」も私のよく知る場所が舞台です。
読み進める度に現在のその場所が目の前に広がるのです・・・。この感動たるや!
この作品の中で主人公と遊女が出会うシーンがあるのだけど、シチュエーションはちがえど・・・エレファントカシマシのファンにならなければ永井荷風のことを知ることもなく、自分の住む街が描かれている作品を知ることもできなかった・・・。
好きなものが好きなものを引き寄せる・・・そんな不思議な奇跡的なところが、ある意味似ているなぁ・・・と感じた。
この地はこれといった特色がない。だから、永井荷風が好きでその舞台となってる街だとしても再び訪れてみようか?と、いう気持ちにはなかなかならない場所です。
まして、歴史的背景から地名が変えられてしまった、曰くのある街だし宮本とはイメージが結びつかないそんなところなのです。
ただ、私はその街を住まいとしているので、この“縁”を自分なりの表現で記しのこそうかなぁって思いました。
永井荷風の著書の中で、わが街が登場する場面を現在の写真を添えて紹介していきたいと思います。