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自宅のリビングから「地下室」へ接続・・・佐野元春アンプラグドLIVE

佐野元春配信ライブ「地下室からの接続」2020.11.18

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1998年、22年前の家庭でもボチボチインターネットは普及してきたけど、まだまだ回線は電話回線で、繋がるまで“ピーーーーーゴロゴロゴロ”なんていう感じだった。

我が家はそれでも夫がパソコンにすぐさま手を出したので(笑)私が勝手にネットの手続きしましたね。

ADSLもまだなかった電話線を直接、パソコンにつなげる感じでインターネットしていた時代。

そんな時に佐野元春が初のネット配信LIVEを行った。当時は残念ながら視聴できなかったのですが、このインタビュー記事に出てくる“Web Money”っていうものを、私は元春のポエトリーリーディングCD「僕は愚かな人類の子供だった」の特典(有料)動画を見るために、購入できるコンビニを回り廻った。

 

僕は愚かな人類の子供だった

僕は愚かな人類の子供だった

  • アーティスト:佐野元春
  • 発売日: 1999/03/01
  • メディア: CD
 

コンビニ自体も今ほど数十メートル間隔であるような時代じゃなかったし、その中でたしかファミマくらいしか扱ってなくて、店員さんに聞いても「?」って顔されたり(笑)
とにかくインターネットで買い物的なことができて、それに必要な“電子決済サービス”っていうものがあることを知ったのも、佐野元春が教えてくれたわけです。

常に時代の先端を行く佐野元春…私が佐野元春を追い始めて、人生そのものが、ママ友の中でも先端を行くようになった(笑)誰かに話すことはなかったけど、話したところで通じないだろうな…みたいな…、まだまだ世の中がそんな感じだったのに、すごい試みだったことは確かです。


『佐野元春 & THE HOBO KING BAND 1998 アンプラグド・ライブ「地下室からの接続」』トレーラ映像

昨夜、その一端を視聴することができて、技術の発展に感謝しかないけど、改めて佐野元春という人に敬意を捧げたい。幸せで感動的な夜でした。

昨夜は『THE BARN』アルバム発表後のLIVEを見せてくれましたが、後半に「ジュジュ」「インディビジュアリスト」「SOMEDAY」も、アンプラグド版で披露してくれて、こいつはまた、どこかで再現してほしいなぁ…って率直に思いましたし、HKBが結成当初からスペシャリストすぎて、今となっては稀有なバンド!

元春も“作ってよかったバンド”と、チャットで言ってましたが、本当にそうです!私たちに届けてくれてありがとう!

私的には数年前から『THE BARN』期

2年前、「THE BARN」発売記念ライブフィルムを観に行っていて、昨夜のアンプラグドLIVEといい…時代はまさに「THE BARN」な気がしてなりません。

yumcha-elekashi.hatenadiary.com

昨夜もアルバム「The Barn」からの楽曲が中心でしたが、デジタル音楽に勢いがあった時にアナログ的な作品をなぜ出したのか…その辺についてもどこかのインタビューで語ってます。

それにしても2020年の今聴くアルバムとして、非常におすすめな楽曲であり詩の世界観なのです。

この「風の手のひらの上」がそれを物語っているし、なんとも時代を越えて形を変えて、その時の自分に“答え”を与えてくれています。

 


佐野元春 『風の手のひらの上』

ずっと昔の記憶のなか
いつだったか思いだせない
夏の宝石のように入り組んだ
空のあざやかな輝き

身繕いをしながら
「仕方がない」と彼女は言う
疑わしく囁いて
黒いレースのストールを
夜に巻きつける

答えはいつでも形を変えてそこにある
風の手のひらの上

ヘッドライトに気を取られて
足下がふらっついていた
さびれた駐車場で
過去にこんがらがったまま

月が昇ってゆく
バカさわぎはもういい
無傷なものなんて
そうさ どこにも見当たらないのさ

答えはいつでも形を変えてそこにある
風の手のひらの上

はじめてのことじゃないんだ
静かに銃をとって
覚悟は決めてるんだ

街の灯からずっと離れて
アリバイを探し続けた
誇りをささえているものが
崩れてしまわぬように

おとぎ話じゃない
今日も 明日も
居場所が見つかるまで
そうさ 憂いてみても始まらないのさ

答えはいつでも形を変えてそこにある
風の手のひらの上

すべてが何もかもうまくゆく
いつかきっと
風は手のひらの上

 

引用:http://www.moto.co.jp/works/songs/TheBARN.html#TheAnswer

 

 

 

THE BARN

THE BARN

 

 

お題「わたしの宝物」