また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

佐野元春「アニバーサリーツアー・ファイナル 'All Flowers In Time' 東京」

2011年06月19日東京国際フォーラム

東京国際フォーラム16:00開演…
いったいどんな素敵なパーティーが待っているんだろう…ワクワク度がハンパなかったです。

今回のFinal公演で配布された、佐野元春のAnniversary book!!

さすが、30周年です!そして、冒頭にはロッキンオン社長、渋谷陽一氏の「30周年に寄せて」とメッセージが載せてあった…。

氏のブログによると前日の18日に来ていたらしく、19日はエレカシのFinalに行っていたようだ…。

rockinon.com

さて、この会場にははじめて足を運びましたが、ものすごく広いのだけど、ステージまでの距離が遠く感じない…とても良くできた設計の会場でした。

私はFC枠でとったのであれば間違いなく、1Fの良席だったかもしれなかったのですが、一般のプレオーダーで予約し2F席、センターエリア前から3番目とステージをまんべんなく見る事のできる席…そして、ファン心理でいくとちょっと複雑な心境だけど、私の両サイドは空席で私がぽっかりと浮く感じw

これが開演と同時にヤバかった…私を完全に一人の世界に誘った…(笑)

ひとつ前の日記にも書いたけど、この日は本来であればエレファントカシマシのTour Finalに行ってるはずでした。

3.11の震災で3月13日の振替で行われると発表された時には、マジか…と少し肩を落としたが、そんなのすぐに払拭できた。

宮本浩次エレファントカシマシ)も佐野元春も私に大きな影響、刺激をくれるアーティストではあるけど、宮本は私とほぼ等身大的な人。

しかし“佐野元春”というアーティストは『別格』なのです。

恩師であり反面教師でもあり、兄の様であり恋人のようでもある。

開演…幕があがるとそこには豪華なシャンデリア、サテン風のカーテン。本当にパーティー会場へ来た!そんなセッティング…思わず「わぁ…」と声が出るほど…

HOBOKING BANDによる…1曲目

01. CHANGES

次の曲からすでに私は感極まっていた…ポロッポロ涙がこぼれる。

02. 君をさがしている(朝が来るまで) (album『Heart Beat』)
03. ハッピーマン (album『SOMEDAY』)
04. ガラスのジェネレーション (album『Heart Beat』)

そして、トゥナイト…LIVEではほとんど披露されていない…そんな、貴重な1曲が聴けたとあってまた泣く…

怒涛の『VISITORS』が続き…

05. トゥナイト (album『VISITORS』)
06. カム・シャイニング (album『VISITORS』)
07. コンプリケイション・シェイクダウン (album『VISITORS』)

そして…

 夢を見た 昨夜の事
 ブルーな夢
 But it's all right
 But it's all right
 電話して欲しい
 見知らぬ夜
 誰れかの声が聞きたい

 いつも本当に欲しいものが
 手に入れられない
 あいかわらず今夜も
 口ずさむのさ
 99 Blues

 今の国政を表現している…そんな気がする…っていうか、昔からこの国は「こうなんだ…まったく変わってない」と、絶望感を与える…

08. 99ブルース (album『Cafe Bohemia』)
09. 欲望 (album『The Circle』)


この曲がこの夜一番の収穫!私の元春との出会い曲「レインガール」が収録されていた『THE CIRCLE』の1曲目…ものすごい重厚感がある。

これってLIVEで表現できるのか?と、考えたくらい…しかし、そんな素人心配は無用…見事に再現されて…この曲の詞を抜粋しながら、ショートストーリーを考えていた。

 5月のSanta Cruzは仲間と昼間から酔い潰れていた
 街の喧騒を忘れ 君を想いながら佇んだ
 人々は憎しみあい痛みさえも感じていなかった
 ふと、アナタの幸せを願うよりいっそショットガンで
 アナタを打ち抜いてしまいたい…そんな妄想が私を支配した

 病んでいる

 私の陽気なJesus Christはそれでも祷り続ける
 雨に打たれながら歌う“生きぬいていこう”と…
 私は欲望だけがふくれあがり絶望を感じながら
 ありふれた言葉を何度も何度も繰り返す…
 「愛してる」
 アナタがほしい アナタがほしい

 君に話しかける
 「これからどこへゆこう?」
 誰も答えられない
 「これから何をしよう?」
 誰にも見えない

 アナタがほしい


偶然18日のエレカシのライブで「どこへ?」が披露されたが、いったいどこへ向かって行けばいいのか…わからぬまま歩いている。

大きな「欲望」を抱えて、行進している…表現はちがえど、こうした感情は皆、同じに持っていて強く感じる“時”もリンクするのだなってつくづく思うのです。


10. ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)

セルフカバーされた『月と専制君主』から…

11. ジュジュ (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)
12. 月と専制君主 (album『Cafe Bohemia』)
13. レインガール (album『The Circle』)

レインガールでは涙腺が崩壊…とめどなく溢れて止まらない…album『The Circle』のポップな表現とは違って、『月と専制君主』のversionはとにかく優しく、柔らかい語りかけの曲調…それが更に心に沁み渡らせる…。

14. SPIDER CODE
15. ヤングブラッズ (album『Cafe Bohemia』)
16. 観覧車の夜 (album『THE SUN』)
17. 君を連れてゆく (album『The Circle』)

先日の元春セッションで、ロックンロールナイトの最後のピアノソロを弾いた。某女史の緊張感が甦るww

この夜はもちろん、Dr.kyonだったから何もそんなに緊張しなくてもいいのだけど(笑)なんとなく嫌な汗をかいた(爆)

こう感じたのが私だけでなかったのは、言うまでもない。すごく、ロマンチックで私も元春と一緒に絶叫しましたわ…

18. ロックンロール・ナイト (album『SOMEDAY』)
19. 約束の橋 (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)
20. ヤング・フォーエバー (album『The Barn』)
21. ニュー・エイジ (album『VISITORS』)
22. 新しい航海 (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)

どんなに良い曲であっても誰かが見つけ出してくれなきゃそれは、なんの意味ももたない!

この曲は半年くらいかけてやっとできた曲。どうしてもサビの部分に入る言葉が決まらず…アルバム『Heart Beat』に収録予定だったが間に合わず、シングルカットされました。

この曲は僕が作った曲であるけど、沢山の人に歌われ演奏されて…いつしか僕の手から離れて、「みんなの曲」になった…(大拍手)

あ、でもちょっと待って!違う!でもやっぱりこの曲は僕の曲だよ!

 (場内笑)
みんな一緒に歌ってくれるかい?一緒に歌おう。
(大拍手)

23. サムデイ (album『SOMEDAY』)

そして、LIVE鉄板SONG…元春のスライディングプレイは健在だっ!

24. 悲しきレイディオ (album『Heart Beat』)


「愛することさえ分け合えば」
I Love You・・・You Love Me I Love You・・・You Love Me

30周年だから何か気の効いたことを話そうと思うんだけど、まともな事を話そうとすると、おかしなことを言いそうなのでメモをしてきた。

(場内笑)と、おもむろに…メモをとりだした。

そのメッセージはまるでspoken wordsするように…詩的な言葉でファン、これまで携わってきたミュージシャン、スタッフへの感謝が綴られていた…最後にこのTourFinalのスタッフ全員の名前を紹介した。

--encore--
25. アンジェリーナ (album『Back To The Street』)


歌唱方法は変わったし、一時期声が出しにくい?と思わせた事もあったけど、この日は、今の佐野元春の全てが出ていた素晴らしいステージでした。

何もかもが恰好良くて、おしゃれで知的でお茶目で…もう、メロメロです(笑)良いコンサートだから訳もなく涙が出る…それもあるでしょうが、私は違っていて…やはり、この佐野元春のコンサートは私の心の「琴線」に触れたのです…。

間違いなく…だからこそ涙がとめどなく溢れ…笑顔も溢れ喜びに満ちたのだと思います。

今、再び佐野元春という素晴らしいアーティストに『最敬礼』します。

伊藤銀次さんがブログに書いていました。
涙なくして読めない内容です…

ameblo.jp

~~~~~~~~~~~~~

終演後…

元春コミュの仲間が「FanMEETING」と称した打ち上げを企画した。

当日、参加表明の人を数名含めると74名?程の元春ファンが大集結した。各々が元春の思い出や好きな曲、アルバムの話などに花を咲かせていた。

家族や親子で参加してくれた人も…そして、世代を超えて若いファンも!なんて、素敵な時間。

初めての人もそうでない人も…ここに集まった人にやな奴なんて一人もいないぜ!そう誇らしく言えるのが嬉しい。

あっという間の2時間強のFan Meeting…
お疲れさまは言わない。
御苦労さまとも言いません。
皆さんに、たった一つ言えるのは最大の感謝

「そこにいてくれてありがとう!」

f:id:yumcha_low:20210409205753j:plain