佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA「ヤァ!40年目の武道館」
2021年1月3日、お年玉が届いた!
「佐野元春、デビュー40周年を迎えた一度きりの歴史的コンサートを開催!!」
「デビュー40周年を迎えた一度きりの歴史的コンサートを開催。ふさぎこんだ魂、飛翔する準備を。コロナ禍を超えて」
2021年の幕開けと共にオフィシャルから、お年玉が届いた!正月早々、コンビニに行って新聞を買ってきて、独りで感慨にふける…。
2020年に開催される予定だった、40周年の企画が全て無くなった。私にとって佐野元春の周年LIVEは20年、30年、40年Anniversaryで武道館は20周年のLIVE以来です。
2020年の暮れに元春は意を決して「SAVE IT FOR SUNNY DAY」と銘打った、佐野元春&THE COYOTE BAND TOUR 2020を決行しました。
このツアーは40周年のファイナルとして予定していた、この武道館と城ホールでのライブを行うのが可能なのかどうか、イメージを掴むための予行練習だったのかもしれない。
yumcha-elekashi.hatenadiary.com
疲弊し元気をうしないかけた私たちを励ますように、元春もいつまで我慢したらLIVEができるのか?“NO!!”は出ていない。政府のガイドラインを遵守してやってみればいいじゃないか!?
たぶん、元春自身もしびれを切らしたんだと思う(笑)私達、ファンのことを信頼し趣旨を理解してくれるだろうと・・・。
但しこれは正式発表ではなく、いつまた中止を余儀なくされるかわからない、そんな告知でした。
“守って”、“祈って”
準備ができたら知らせてほしい
門は開けっぱなしにしておくよ
一緒に過ごそうやばーーーーい!!泣ける!!つか、泣いてる。
と、私はつぶやいてた。
開催が正式に決定されるまで、これまた悲喜こもごもいろいろあった・・・。チケットのエントリーから当選発表・・・エントリーすらできない立場の人から、悲痛な声もあがった。
それぞれの立場や環境でみんなが我慢したり、制約された中で暮らしている。 おそらく快く思わない人も出るだろう・・・そんな予想はしていたけど、自分の中では誰からも褒められず労われることもない、小さな世界での努力が踏みにじられた気持ちになった。
「私だって努力し我慢してきたんだ!」っていう気持ちと、このLIVEには医療従事者への“支援チャリティー”が含まれているんだと、いう意識・・・に冷や水を浴びせられた気分だった。
黙って見えないところで喜び、はしゃいでいればそれでいいのか?私はそれは違うと思った。上辺で同情や共感をしたところで、楽しむときには忘れるんだろう?
そんな優しさになんの意味があるのだろう。それよりもみんなよく我慢してきたね!って喜び合うひとときにしてもいいじゃないかって・・・コロナとの戦いが終わったわけではないのだから・・・。
SNSでは50日間、有志によって佐野元春の40周年を精一杯に祝って、工夫を凝らして盛り上げようとイベントが行われた。本当に暖かく素敵な試みだった。
2021年3月13日 佐野元春生誕65周年
あいにくの雨・・・というレベルではなく、春の嵐となったこの日💦
15:00頃、地元では小雨で晴れ間も見えたので、“やった!”と心の中で思ったのもつかの間、九段下に到着したら大荒れに荒れて、ビニール傘は無残にも壊れてしまいました😢
記念Tシャツの引き換えの列は長蛇となり、最後尾もよくわからない感じになっていて、なかなか厳しい試練のLIVE日和でした(笑)
振り返れば30周年記念ライブは東日本大震災直後で、会場となる東京国際フォーラムが避難所にもなった。ライブは延期・・・延期といっても本当にできるのか?そんな危惧があった。3カ月後の6月に無事開催でき、号泣したことを覚えている。
yumcha-elekashi.hatenadiary.com
まさか、40周年にこのような事態が起きようとは・・・たかがライブと言う人、また落ち着いたらいつでも行けるという人、本当にそうだろうか?
私は30周年の時から生きていればこそ行ける。そう思って優先順位はあるけど「行こう!」と決めたものは参戦してきた。それが私の生きる証なのです(大袈裟w)。
さて、公演前にSNSでは“1曲目”は何?という予想イベントもありました。
#1曲目キミなら何を選ぶ プレイリスト
— ぽん (@2019ponpon) 2021年3月13日
【 #ヤァ40年目の佐野元春 ①② 】
3月13日朝までの曲を追加しました♪
なんとついに!
🥇『アンジェリーナ』と
🥇『エンターテイメント!』が同数に♪
こちらも同数
🥈『INNOCENT』
🥈『ヤァ!ソウルボーイ』
🥈『君をさがしている(朝が来るまで)
🥈『優しい闇』 pic.twitter.com/5i2zzaqNNU
という結果でしたが…見事にその予想を裏切る(←喜んでる♪)、この曲を選んだ人もいなかったという曲でした(笑)
ちなみに私は「エンタテイメント!」を推していたのですが、これはコロナ禍で発表された代表曲ですから、重要な作品の一つに違いないですね。
で、実際は以下の通りでした。「ジュジュ」!
アップテンポで明るい曲だけど、歌詞はなかなか悲哀がこもっている。最近、私はこの曲の誕生秘話をテレビ番組のインタビューで知った。
ジュジュは「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」の、レコーディングスタッフの奥さんの名前で、彼女が火事で落ち込んでる様子を描いたと・・・、それでもそんな“君”に会いたいって歌う・・・。
落ち込んでる私たちに、何かを届けるためのLIVEなのか!?落ち込んでLIVEに来れなかった人たちへのメッセージなのか?いろいろと深読みできます(笑)
【セットリスト】
- ジュジュ
- ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
- 新しい航海
- レインガール
- ダウンタウン・ボーイ
- レインボー・イン・マイ・ソウル
- ハートビート(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド
- ワイルド・ハーツ
- 愛が分母
- 合言葉~SAVE IT A SUNNY DAY~
- ヤァ!ソウルボーイ
- ロックンロール・ナイト
- ヤング・フォーエバー
- 朽ちたスズラン
- 禅ビート
- ポーラスタア
- バイ・ザ・シー
- 東京スカイライン
- La Vita è Bella
- エンタテイメント
- 純恋(すみれ)
- 誰かの神
- 空港待合室
- 優しい闇
- ニュー・エイジ
- 悲しきレイディオ
- SOMEDAY
- アンジェリーナ
アンコール.約束の橋
ハートランド時代と現コヨーテバンドからバランスよく選曲され、活動期間の短かったホーボーキングバンドから2曲ですね。ホボキンは今でも活きてるバンドだし、また別枠扱いなんだろうなぁ。
もっと、感傷的になって泣くかと思ったけど、「流す涙もなくなった」って感じ?(笑)感傷的なんてこれっぽちもなくて、逆に“楽しい!!”そんな気持ちでずっと踊ってた♪
それでも私の周りは男性率高くて、初期曲では数人の男性が涙を拭っていて、私はもらい泣きです😢とてもいいライブでした。
私ここ1年で足を痛めてしまい、痛いけど途中で何回か5センチ位ジャンプしちゃった(笑)そのくらいに終始楽しいライブでした。
今回も一緒に歌を歌ったり、コール&レスポンスはできなかったけど、空気感はずっと騒がしかった(笑)幻聴?心の歓声がずっと聞こえていました。鳴り止まぬ拍手と手拍子にあわせて、心の中の言霊が会場の中を弾け飛んでる感じです。
ものすごく不思議な感覚でした。昨年、暮れのLIVEで感じたことが武道館サイズになると、音響機器にも不具合起こすのか?(ハウリングがたびたび起きたw)
アンコール曲が終わると同時に、背景に「Happy Birthday Moto, We Love You」のメッセージが、中国語、韓国語、日本語、英語で表示されました。
元春は気がついていない・・・お客さん心の中で「元春!誕生日おめでとう!」と叫んでいたはず!もどかしい・・・もどかしすぎた(笑)
しばらくして元春も気がついて、場内から大拍手が沸き起こる!感動的な瞬間でした。
バトンは4月4日に大阪城ホールで行われる、グランドフィナーレの「ヤァ!40年目の城ホール」へとつなげられた。
それは「約束の橋」であり「レインボー・イン・マイ・ソウル」でした!
開演と同時刻、東京の嵐はおさまり奇麗なダブルレインボーが出ていたと、一般のニュースで流れ、留守番組の元春ファン内で大盛り上がりが起きていました。
素晴らしい奇跡であり、大阪へのバトンタッチができました。本来の私なら大阪のチケットもエントリーして、駆けつけたところですがここは理性的な判断で、東京から向かうことは控えました。
「開催までいろいろとあったけれど今は大阪でいつもどおり良いコンサートをやるんだと心に決めています。100%正解のない中、自分なりに、ある光を照らすようなコンサートにしたいと思っています」。
オフィシャルFace Bookより引用
大阪公演が終わって2週間後、LIVE参戦者から感染者が出ないことを祈り、全てが大成功で終わった時にブログをあげようと思いましたが……現状、大阪の感染者数が増えてきて、不安な気持ちになっています。
「大丈夫!」という気持ちを込めて…そして、佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA の皆さん、関係スタッフの皆さん、心からありがとうございました!私はあなた方の放った光りをちゃんと受け止めました。
また、どこかの会場で会える日まで!再び私なりの努力で生き抜きます♪