また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

少しだけ愚痴のようなことを・・・つらつら

10月21日(土)山崎まさよしのファンクラブイベント&LIVEに出かけた。

やっぱり音楽は速効性のあるカンフル剤だな。ライブは癒しの場所だ…私にとっては…。音楽が好き。まさやんが歌ったように、単純に物事を考えるようにしよう。

音楽はこんなに人をHappyにするのにな。音楽は人の心を豊かにして優しくするのに・・・どこで歪んでしまうのだろう・・・同じ音楽を聴いてるのに。

隠れ家的に使ってる某SNSに記録した私の心境・・・。

ミヤジが栃木公演のライブでコンピューター(ネット)は見てない、見たくもない。と、言ったらしい。
急にどうしたんだろう?って思ったけど、私も最近、偶然嫌なものを見てしまった。それで重苦しい気持ちになったから・・・そういう事なのだと思う。
私はブログでエレファントカシマシの事や宮本浩次のことをテーマに記しているから、気になってしまったのです。
見てない。見たくもない・・・と、突然発言したのは何故なのだろう?たとえば、最近とあるきっかけでエレカシに関する2chをのぞいたことがあった。
それにはエレカシに関することと言うよりは、ファン同士ののしり合いや悪口を吐き出すような世界だった。
同じミュージシャンのファンでありながら、ああいった闇の部分が展開されている場所があることに驚愕し嫌悪した。そこには私のハンドルネームも出ていて、根も葉もないことや悪口、嘘が書かれていた。
宮本があそこに巡りついてファンの醜態見てしまって言ったのか、自分の悪評を見たのか?私のようなファンの記すブログの内容を読んで言ったのか・・・?それはわからない。だけど、もし自分のブログが読まれていたとしてそれによって嫌な思いをさせたのであれば、どうしたらいいのだろう・・・?
私は思いの丈を記してはいけないのだろうか?考えてしまった。
Twitterでこんなことをつぶやけば、私のつぶやきを見た2chユーザーがまた捻じ曲げて、2chで私を罵るだけ・・・見なきゃいいのでもう見ないけど、そういう悪意のある行為で私自身の本意が書き換えられてしまうのは、悲しいことだ・・・こういう思いをしてる人はもっとたくさんいるのだろうな・・・。

もしかしたら、自分の事を悪く書かれたことに嫌悪していたんじゃなくて、親しい知り合いが悪く言われたり、罵られていたのを見たのかな?宮本は自分の事を言われているのも嫌だけど、それ以上に仕事仲間のことや親しい人のことを悪く言われるのが、許せない人なのかも?いや、許せない人だろう。
私もほんの嫉妬心から、ライターさんがポロッとつぶやく素人っぽいファン感情に苛っとしたりする(笑)公私混同してる雰囲気が嫌なのです。だけど、ライターさんにだって休暇はあってLIVEのチケットさえ買えばLIVEにも行けるのだ。でも、私は一般人だからそれを職権乱用と見えてしまうこともある。また、知ってるライターさんが客席いたら、宮本だって気づくだろう・・・そういう些細な事に馬鹿みたいに嫉妬するのだ。羨むのです。
でも、私は悪口は言わない罵ったりもしない。ライターの名前のまま、「素人ファンみたいなことはつぶやいてほしくないね。」そんなことはTwitterで言ったことはある(笑)
でも、たぶん2chではそんなもんじゃないだろうな・・・って、思う。素人の私のことですらあそこまで書く人たちだから。もっと酷いことを書かれているに違いない。もし、それを宮本が見たらきっと・・・心穏やかではいられないはずだ。

 

2chで交わされていた私の悪口は、事実に嘘と想像を上塗りした事。

私が共通のハンドルネームでいくつかのSNS(ブログも含む)に参加し、話している自己顕示欲への叩き。最終的には転売(商売)目的ではない、行けなくなったLIVEチケットの売買サイトでの参加も探し出され叩かれた(隠れて利用していたわけでもない)。

昨今、転売目的の高額で販売をする転売屋が横行している。私はその売買サイトが立ち上がった時から、ごくたまに利用し始めていた。自分が行けなくなったチケットだけではなかった。知人から頼まれて掲載したこともある。定価以上で出したことはない。私が取ったエレカシのLIVEチケットを譲ったことは4年前くらいの1、2回。母親が闘病し行けなくなったからだ。その頃は定価で出す利用者も多かった。純粋に行きたいと思う人に安心してもらえるように、私はハンドルネームは変えずに登録をしていた。当時は定価から公演日が近づくと定価割れするくらいだったが、今じゃそのようなやりとりは少なくなってしまった。いきなり定価以上・・・しかも、ファンクラブ先行とか普通に何枚も出てる。

私がそのサイトで見つけられたのは、エレファントカシマシの新春東京公演に諦めがつかなくて、魔が差したのがきっかけだった。新曲のCDにCD先行があるのを見落として、譲ってほしいと「リクエスト」を出したことだった。高額で買うつもりはなく定価に手数料分を色付けした額でリクエストした。

しかし、そんなことは関係がなくなっている。あのチケット売買サイト自体が今、悪徳サイトのように扱われているから、そこに掲載した時点で私は悪なのです。だから、何を言われても仕方のないことです。その売買サイトは退会しました。売る側の取り締まりはまだまだだけど、運営方法はいろいろ改善されて良くなってきたと思ってましたが・・・。

私が悲しいなと思ったのはそのチケット売買サイトでのことではない、エレカシファンの集うサイトで設けられている、チケット譲渡掲示板に譲ってください。と、出したところ。

「2枚持ってるけど、お前なんかに絶対ゆずらねぇよ」と、2chで言われていた事。

譲ってほしい理由や思いを掲示板に書くわけですが、その内容をまず罵倒されあげくに言い捨てられる・・・。心底空しくなりました。同じアーティストが好きなのに・・・同じ考えや思いのファンではないにせよ、何故私はその人にあそこまで嫌悪されるのか?嫌悪されてもかまわないのだけど、名前も正体もわからない人が私に執拗な悪意を持っていることになんとも言えない虚しさ怖さが湧きました。

他にもtwitterでよくみかける人のニックネームがいくつもあった・・・。いろいろ思うことはあるけど、2chの利用者の心は何がどうなっているのか・・・本当にわからない。わからなくてもいいけど、報道で言われているように闇が深い気がする。

しばらくそんな感じでモヤモヤとした気持ちで過ごしていたわけですが、少し冷静さを取り戻して今色々考えてみれば、私には家族がいて現実に友達もいて、仕事もしていて社会に適応適合しながら生活していて、ご近所付き合いもできてコミュニケーション障害があるわけでもない。正体のわからない場所での出来事にいつまでもこだわってることはないと結論した。

とはいえ、あそこにネタを提供するかもしれないtwitterはしばらく鍵をかけておくことにする。ブログも閲覧に制限をかけます。読みたいと思ってくれる人だけでいい(ネタ探しで読みたい人は含まずw)。

また、同じようなことがあるかもしれないけど、この件に関してはこれで一旦、心の整理をつけました。長々とここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

私の47都道府県ツアー後半スタート・・・気持ちRESTART

2017/10/08(日)仙台サンプラザホール

 

エレカシのLIVEに行き始めた頃(2009年~2011年)はMCの事とか、歌や演奏の調子とか自分なりに感じたことを“レポ”?していたのだけど、主観や本音が強すぎて一部のエレ友さんに不愉快な気持ちにさせてしまったことがあって、そのあともそんなつもりがなくても付いてしまった“印象”そのものが全てを決定づけてしまう感じになって、自分のブログであるにも関わらず自分の想いを綴ることに少し怖さもあって、2012年頃から記す頻度も内容もだいぶ削いできてしまった。

それが発信することに反しているかどうかはわからない。「素直」にも色々あるけど戦うつもりではないから、私は少しやり方を変えてしまった。

共感できる人もいればできない人がいるのも常。なので、削ぎ落しながら自分の感ずるままをこれからも残していきたい。

周知のことになっておりますが、後半戦は前半入れてた「ハナウタ」から「Destiny」にチェンジ。

=セトリ=

01.歴史
02.今はここが真ん中さ!
03.新しい季節へキミと
04.ハロー人生!!
05.デーデ
06.悲しみの果て
07.今宵の月のように
08.戦う男
09.風に吹かれて
10.翳りゆく部屋
11.桜の花、舞い上がる道を
12.笑顔の未来へ
13.Destiny
14.3210
15.RAINBOW
16.ガストロンジャー
17.やさしさ
18.四月の風
19.俺たちの明日
20.風と共に


21.ズレてる方がいい
22.奴隷天国
23.コール アンド レスポンス
24.生命賛歌
25.TEKUMAKUMAYAKON
26.夢を追う旅人
27.ファイティングマン
28.花男(アンコール1)

 噂の短髪に白シャツネクタイ黒スキニー、黒ジャケで登場!

ミヤジの短髪、とてもよく似合っていると思ったよ。顔がちゃんと見えるし身綺麗❗💕✨(笑)長髪のイメージが強すぎて違和感ある人もいるみたいですがwwセルフカットした時のあの短さよりは、がぜん今の短髪の方がカッコイイし似合ってるし良いというのが感想。これは好みの問題だよね。

髪が短くなったおかげでどや顔もしっかり見えた(笑)口角、片眉毛キリっとあげて・・・「ヘっ」って言う顔がたまらんかった。

ただ早い段階で・・・

「耳に水が・・・あ、汗ね」って、

イヤモニを気にしてるのは汗が耳に入るからなのね。これは髪長い時からなのかな?

私は髪型よりも声の調子がずっと気になっていて、昨夜はどうだったかと言えば、声は存分に出てました。喉の開く瞬間が解った気がする。ミヤジは歌っていく間に絶好調になるけど、今日は最初から出てて途中グアッと喉開いた。

 

デーデの曲紹介で「バッラード、心に沁みるバッラード(やたらバラード連呼)をお届けしよう」と、前半戦とまた少しアレンジ変えましたかね?

 

エレカシの曲の中にもメロディーのキレイな曲もあって、四月の風なんですけど・・・」(場内拍手)

四月の風で再デビューした話から何度かレコード会社変わった話し。エピックでは7年間、実験的な音楽やらせてもらってたけどクビになって・・・

 

風に吹かれて の時、

「東北にはいいフェスがいっぱいあって、仙台だと荒吐とか・・・仙台じゃないけどちょっと趣向の変わってる・・・福島のオハラブレイクとかあって、そのどこかのフェスでどこだっけなぁ…フジロック!あぁ、おれフジロック出たことねぇや」

(場内爆笑)

「ああ!ライジングサンだ!ライジングの時にこの曲で自然発生的にこうしてみんな手を振ってくれて・・・嬉しかったなぁ…」

 

私の席はRゾーン(石くん側)でミヤジとサニーさんがよく見えたのだけど、翳りゆく部屋の時、キーボードの音はいつもの教会のオルガン系の音なんだけど、少し古めかしさを加えたような感じがした。

サニーさんは弾きながら時々、歌うミヤジの横顔をじっと伺いながらその歌う表情に合わせるように弾いてて、その二人の画がとても美しくて切り取って飾って置きたくなるくらいだったな。

 

笑顔の未来への前だったかな、俺たちの明日はUNIVERSALへ移籍が決まった時に作ったけど、笑顔の未来へはその前からできてた。と言ってて、東芝EMIの最後のアルバムの時、

佐久間正敏さんという人にもう故人ですが、佐久間さんにプロデュースしてもらって、『もう自由に時間かかってもいいから』って言ってくれたのに、急にあと3ヶ月(期間はうろ覚え)で作ってくれって言われて、そのときにはもう契約解除が決まっていたんですね・・・(苦笑)」

 

Destinyはギター弾きながらわりとローテンポで歌ってました。大好きな曲なのでじっくり聴き入りました…。

 

どのタイミングだったかな?

言おうかどうしようか迷ったんだと思うけど、途中沈黙するところがあって、お客さんから 「ミヤジ、大丈夫?」って声かかってました(笑)

今宵の時のタイアップ話し、風と共にの制作経緯・・・後半になってMC少ないって声みかけたけど、通常業務だったかな…でも、「桜&花火」ネタはなかった。

その代わり髪の毛切った経緯。新曲のMV秘話(もうネタバレしてますが、あえて書きません)などしてくれました。その中で髪をバッサリ切ったこと・・・

「気分が変わってとてもいいです。あなた達もやってごらんなさい。できれば長く伸ばしてからの方がいいです」

とか、言ってました(笑)

 

俺たちの明日「昨日、おまえとつるんで歩く夢を見たんだ」の部分でこっちをずっと見てて(目が合ったとは言いませんw)なんか、勝手にドキドキしてました(笑)ステージの端の方まで歩いて来てくれて、手すりがあったのだけどそこにもたれながら歌っている姿が間近で・・・もう、目が離せませんでしたよ!

 

生命賛歌歌い終わってからだったかな?

「聴くときは聞く!ノル時は!のせ上手だなー!仙台!総合して100点を授けよう!」

そんなことを言ってくれました。ですが、私の前の二人組のお客さんは終始お手々ヒラヒラしてて・・・💦視界がとても悪ぅございましたのよ(笑)

 

TEKUMAKUMAYAKONの時かな?いつも通り投げキッスするけど、それが進化していたような…手の先にキスしてフッて飛ばすみたいな…私は初めて見たと思う💕💕

 

それにしても夢を追う旅人でのメンバーとの絡み方に胸温✨特にミヤジと石くん❗石くんの肩に肘のっけて歌うミヤジ。「昔の少年」って俺達って指さしてた(笑)石くんニコニコしながらギターもメッチャ弾けてて、気分の良さがにじみ出ててほんとうに楽しそうだった🎵

さて、私はトミのドラムがナンバーワンで大好きなんだけど、特に戦う男の叩き出しがめちゃめちゃ好きで、昨夜はガン見ガン見・・・ハード系の曲の時のトミは神がかっていてかっこよすぎる。40代後半くらいからもう男の苦みばしった感じが最高!

成治さんは私の席からだとよく見えなかった(ミヤジが盾になっていたのと照明の関係)。成治さんは寡黙な職人だよね・・・。黙々と自分の仕事を確実にやってる感じに見えるのよね。

総じて仙台遠征楽しかったし、ライブは最高によかった🎵私はミヤジのなにもかもが好きだ❗ありがとう。私は今を生きる・・・家族も守るしあなたをできる事で支える。 って、改めて結論。

 

※記憶はうろ覚え、加筆する可能性もあり(笑)

そうそう!

「この間、電車乗ってたら窓から鳥の巣のある木が見えて、こんな大きいの(手で表現)。あれはカラスですかね?鳥は毛(羽)があるけど・・・人はなんで服着たり、パンツ履いたりするんでしょうね?たまにそういうこと考える時があるんです。」

って、言ってました。

それから!噂の股座のぞきしながらのお尻フリフリ横歩き見ました!❤

 

宮本浩次が私にくれた楽しみ…③『散歩』編

散歩編「向島①」

きらかな夜には風露の蕭蕭と音する響を聞いて楽んだ。

これは荷風随筆』の中にある・・・ 「向嶋」の章にあった一節。フランスから帰国した荷風がパリのセーヌ川の風景を隅田川に重ね合わせ、隅田川が江戸庶民ならず広く文化人に愛されていた川として紹介しています。

荷風随筆』は、こちら『日和下駄』という散策記と一緒に掲載されています。

私は奇しくもこの本に登場する「向島」界隈を住み処としてます。なので、宮本から永井荷風に興味をもって色々と知るうちに自分に縁ある町に辿り着いて、ついにこの本を片手に現場検証するまでに至りました。

日和下駄 (講談社文芸文庫)

帯は破れ本にはシミも・・・ぞんざいな扱いになっておりますが・・・宮本が古地図片手に、現在のその場所に足を運んでいた時の楽しみに似た体験ができて、自分の住んでいる町に深い親しみと愛着を植え付けてもらいました。

また、この日和下駄を読んでいると、宮本もまた荷風の歩いた街並みをトレースしていることがわかるのです。

『明日に向かって歩け』通称、赤本を読むと荷風の歩いた皇居周辺の地名が沢山出てきて、赤本の中の本文や“宮本三十四景”にもその地名、風景が宮本の目線で描かれていて、私は荷風と宮本の軌跡をうっすらトレースしてるのです。

まぁ、その中でもとりわけ浅草、向島、本所、深川といった場所は私も四半世紀以上住んでいるので、とても興味が湧くし日常の生活の中にその風景が私の眼に映るのが、非常に感慨深いのであります。

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この『向嶋』の章に“枕橋”という橋が登場し、旧水戸藩のお屋敷跡が近代的な公園になる計画のことが載っています。

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この枕橋を渡った先に水戸藩邸跡があり、関東大震災で屋敷が全壊したのち復興事業として公園に生まれ変わり憩いの場となりました。

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隅田公園に隣接したところに、小説「風立ちぬ」の著者である堀辰雄が幼少~中学(現在の高校)、結婚するまで住んでいた住居跡(案内板のみ)もあります。

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宮本浩次は(おそらく創作活動の一端として始めた)散歩を楽しみ、そのことが私の散歩の楽しみにもなりました。何となく歩く散歩もいいけど、こうして何となく目的のある散歩していることは、自分にとって心身の糧になるものになっています。

そして、宮本が散歩をしたり古地図で東京をめぐって自分の故郷を探そうとしたように、私も東京・地元への愛着をみつけはじめたような気がします。

私の両親は信州の生まれ。東京育ちの人間は私からスタートしているから、私から東京の歴史が始まっているといえます。だから、宮本が東京の中で自分探しの散歩を始めてくれたことに、私は心から感謝しているのです。永井荷風を教えてくれて感謝しています。

 

宮本浩次に出会えて本当によかった。こころからありがとう。

宮本浩次が私にくれた楽しみ…②『永井荷風』編

永井荷風編その②

この前の記事に宮本浩次『花火』が好きなのかどうかについて記した。

実際のところどこまで本心かなんてわからない。

それに実はそんなことは案外どうでもよいことです。ただ、『花火』について何か興味をそそるものは無いものかと…私はおもむろに“森安理文”という方の著された「永井荷風-ひかげの文学-」という本をめくってみました。

 

永井荷風―ひかげの文学

永井荷風―ひかげの文学

 

 

永井荷風は小説に「濹東奇譚」「すみだ川」など下町をテーマに書いている。なので、すこし「花火」にも触れているのではないか?と、思ったからです。

そうしたところ触れるというよりは『花火』という題名の小文を残していました。しかし、この小文は江戸の打ち上げ花火を題材にしたものではない。

第一次世界大戦講和記念祭”に打ち上げられていた花火のことのようです。梅雨明けしてしばらくした季節の日中のことらしいので、夜みる華やかな花火とは違うと思います。第一次世界大戦講和(ヴェルサイユ条約)が調印されたのが6月28日らしいので、この前後なのでしょう。

私はこの『花火』を今さっき知り、片手間に検索をかけざっくりとした情報のみを拾った。なのでこのブログ記事は非常に浅い内容になってしまう事をお許しください。

  

花火,雨繍繍 他二篇 (岩波文庫 緑 41-3)

花火,雨繍繍 他二篇 (岩波文庫 緑 41-3)

 

 

荷風はこの花火の音を聴きながら開戦した頃のことに思いを馳せつつ、これまで文学者として“国”や“政治”について言論で一石を投じられなかったことに、ある種の劣等感を抱いていたようです。

「花火」に関して解説された内容を読むと、荷風は小説家ゾラや詩人ビクトル・ユゴーのように、政治や社会に正義を訴えられる文学者でない事を恥じ、自問自答しながら自らを断じている…そんな内容だとありました。

私は電子文芸館に記載のあった「花火」を読んだ。

荷風は“第一次世界大戦講和記念日”の花火の音を聞きながら、住まいの傷んだ壁を修繕し世間との“壁”を痛烈に感じていた。そして、自分が幼い頃に慣れ親しんだ「祭」とこの日の「祭」には大きく違う意味があり、明治になって西洋の文化や思想が入って来てから、「祭」の扱われ方に政治的な策略も込められていることがわかっていて、そのことに嫌悪しながらも声もあげられず、静かに忍び寄る不穏な時代を予感しながらも、漫然と日々を過ごす自分への憂いを感じていたようです。

 

音楽を通して“反戦”や“反核”、“反政府”を訴えてきたミュージシャンもいますが、そういう点においてはエレファントカシマシの楽曲をほぼ手掛けている、宮本浩次はどちらかと言えばそういう事を作品に反映させているタイプではない。

作家、永井荷風のようである。

最近発売されたエレファントカシマシの軌跡本「俺たちの明日」上巻にチラッと出ていました。

「争い事が嫌い」「闘う対照がわからない」と…そりゃそうなんですよね。平和の国日本ですから。日本の今を見ただけだとその戦う歌とか作りにくい。例えば世界に目を向けたとしても当事者でないから、全てがニュアンスであって説得力もないだろうし、虚しさしかでないだろうな…とは、思う。

ただ、今見てる現状をスケッチして言葉に起こした時、ミュージシャンにできることってもっと広がるよね。大事なものも見えてくるだろうし。

佐野元春が新譜「MANIJU」は今目の前にある現状をスケッチするように描いたと言ってた。そうして聴いた時になるほど…世界におきていること、起こりつつある懸念、心の準備、私にとって本当に守るべきものということが見えてくる。

「花火」を発表後、永井荷風が自分の作家としての役割をどう立てたのか?は、わからないけれども、断腸亭日乗は大正~昭和の日本(東京)の風景・風土などを詳細に伝える資料としても研究されるほど、貴重とも言われている。だからやはり目で見えてるものをスケッチして残された作品は間違いがない。失われたもの守るべきものが解るのだろう。

宮本浩次が歌う「今」…新曲『今を歌え』はどのような作品なのだろう?今まで以上にもっともっと、宮本の目に映る今の風景、心情を歌ってほしい。

 

RESTART/今を歌え(初回限定盤)(DVD付)

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47都道府県ツアー後半戦…スタート!ですが…

ステキなことはステキ…そして、同じものをステキと思えたらもっと素敵になるよね

23日にエレファントカシマシ47都道府県ツアー名古屋で後半戦のスタート。 昨夜9/24、金沢公演が行われた。

私の後半戦スタートは10/8の仙台公演からです。

また、ほぼ毎週末にツアーの様子がわかってTwitterで同じ話題が共有できる喜び(^^♪楽しい時間です。

まぁ、このスタートの話題から少しかけ離れるんですけど、ちょっと面白いエピソードを目にしたので記します。

 

前半、桜の花に対する「好きじゃない。良いものと思えない」とMCで言っていたのに加えて、昨日の金沢では「花火」に対しても同様の発言があったとか!

万人が風物詩で心躍らされるとは必ずしも思わないけど、まさか花火まで嫌いとは(笑)ツアー前半戦が終わったあと打ち上げ花火について、私はブログに記していた。

「ミヤジは花火すきなのか?」って問いかけましたら

ご解答をいただきました! 「嫌い」なようです!(笑)

 

yumcha-elekashi.hatenadiary.com

どうやら「隅田川の花火」をdisったようで「音がでかすぎる!」とか(笑)しかし、なんでわざわざ金沢で?とは思ったけど、そんななんにでも文句つけたがるガキンチョミヤジも嫌いじゃないよ(笑)

TwitterでどなたかがTLしてましたが、「桜」は千鳥ヶ淵、「花火」は隅田川を強制的に見に行ってるとの事…なんだかんだ気になる存在なのですね(笑)

ただ、桜も花火も「きれいだね」「すてきだね」って微笑みながら眺めることができないと思うと、少し残念だし寂しさはあるよね。私もわざわざお花見のためにお弁当拵えて出かけることしないし、見る場所を抑えてまで花火も鑑賞しないむしろテレビで見るくらいだけど、嫌いじゃないしワクワクする季節の風物詩としてむしろ好き。

でも、花火の音を聞いてはいたんだね。「うるせーな」とか思いつつもね。好きでも嫌いでもない「うるさい」だけなのかもね。

宮本は自分の事をロマンチックって言ってたけど、彼女と桜見たり、花火見たり楽しめなかったのかな…『男のロマン』だけを愛しているのだろうかね?

私は結婚前付き合った唯一の恋人とベイベー自転車もしたし、土手で寝っ転がったし、不忍池で彼の漕ぐボートにも乗って、桜の花舞い上がる道も一緒に歩いたけどなぁ~(笑)エレカシの歌には私の思い出と重なる歌が多いのにね。

浴衣着て自転車の後ろに乗っけてもらって、河川敷に花火見に行ったよ。その時は江戸川の花火大会だったけど。

 

いつかは誰でも
愛の謎が解けて
ひとりきりじゃいられなくなる
ステキなことはステキだと無邪気に
笑える心がスキさ
Happiness & Rest
約束してくれた君
だからもう一度あきらめないで
まごころがつかめるその時まで
SOMEDAY
この胸に SOMEDAY
ちかうよ SOMEDAY
信じる心いつまでも SOMEDAY

 

ミヤジにとって「ステキ」だと思える事ってなんだろう?

大切な人と共有できる「ステキ」なコト、モノがあってそういう心がスキって感じれていればいいのだけど。

バンドのメンバーや仲間たち以外でね。

私が抱くエレカシへの夢

涙の数だけ

涙の数だけこの世には 数えきれない夢がある

Ah オレには叶えたい夢がある

涙の数だけ働いて 明日も暮らして行くオレの

短い夢のその向こうには

Ah なぜか涙こぼれ落ちそうさ

 男餓鬼道空っ風

おいおい誰か見せてくれ 胸のすくよな冒険を

夢だきゃたくさんもってるぜ やりたいことがたくさんあるのさ

 ベイベー明日は俺の夢

ベイベー明日は俺の夢

行くぜあの丘を登り切れば

そうさベイベー何か見えてくるはず

準備もそこそこに今すぐ出かけようどうせなら俺は笑らいたい

 友達がいるのさ

「おい、あいつまたでっかい事やろうとしてるぜ」

 

野音でやったこの4曲から察するに…ミヤジにはまだまだ叶えたい夢があるんだ!という野望のような気持ちが見える気もする。 あるとすればどんな夢なのだろう?

やっぱ、あれだろうか?

年末の国民的歌合戦に出る事。

あれに出れたら…そうか…ご両親への恩返し、プレゼントになるかもしれないね。

でも、私的には

「おい、あいつまたでっかい事やろうとしてるぜ」の方に期待があって、でもこれも埼玉スーパーアリーナのツアーファイナルの事か…とか(笑)

 

でも、色々と挑戦してほしいなぁって思う希望はいっぱいあるよ。

例えば前にTwitteでつぶやいたことです。

誰かが宮本に本の朗読をしてもらいたいってつぶやいてた。

少し違うけど私はメロディーからはみ出る言葉。宮本の書いた自分の散文詩を声に出して読んだらどうか?と、思っている。それを録音するの。聞かせてほしいとはいわない。散文詩書いたりするのだろうか…?
ふと、そんなことを最近ずっと考えてる。詩の朗読はいろんな効果を生んでくれる気がするから。

 テレビドラマでは役者として良いリアクションした。でも、ラジオドラマでは…まぁ、そんなに上手くもなかった(笑)

歌の表現は絶品だ!でも、詞の世界が代わり映えしないのは否めない。私はメロディにあてはめた言葉からはみ出た、表に出てない表現を聞いてみたいと思った。

散文詩は自由

宮本の言葉をもっと開放した姿が見てみたい。

 

あと、もう一つはアルバムを一つのコンセプトで作って、1曲1曲にイメージ映像(MV)をつけてほしいってこと。音楽に合わせたスートリー…これはかなり大がかりだけどやりごたえがあって、面白そうだと思った。

詩とメロディーと歌と…映像。それが宮本の世界にあてはめたらどんな作品が生まれるだろうか?

想像するだけでワクワクしてしまうのです。

 

これが私のエレファントカシマシ宮本浩次へ抱く夢

2017年の日比谷野外大音楽堂…台風一過!

2017年9月18日・第28回日比谷野外音楽堂LIVE

台風一過!

エレカシ野音の台風回避は私の野音史上でも2度目。時期が時期だから仕方ないけどいずれも…すごい晴れた!暑い!私は物販で野音限定を求めて早めに家を出た。12:30~販売開始なので11:40には現場に到着してました。

ですが、兵どもは既に多勢(笑)来る前から半分以上諦めていましたが…。入り口付近の商品ボードに売り切れたものに「×」がついててもう、祷る思いで待ったが私の前の列の人で限定グッズは完売しました…(2時間以上待ったのに…)。

購入枚数限定にしても…ダメだったかーーー…。・゚・(*ノД`*)・゚・。

予約引換券で販売してほしいわ… ロッキンのグッズみたいにさ…頭つかってほしいよ!よろしくお願いします!FAITHさん!

 

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※中へは入れませんでしたよ。この写真は物販で並んだ時に撮りました(笑)

初外聴き…様子は見えなかったけど、MCは少な目で粛々と進めていた感じがしました。

特にどっと笑いがおきるような場面もなかったような、前半は声も絶好調だと思いましたが、後半は若干声がこもった感じに聞こえた気がします。

新曲(タイアップ2曲)は披露されませんでした。

良い経験をしましたね。ロケットスタートです。
ロケットがどういう風に発射するのかは知りませんけど。

 

ミュージックステーションの「ウルトラフェス」の生中継があって、外でワンセグ観ながら歌は生歌で…不思議な空間でした。

2017/09/18(月) 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

01.地元のダンナ
02.悲しみの果て
03.星の砂
04.涙の数だけ
05.Tonight
06.おまえはどこだ

「おまえはどこだ」私はここだ…と、つぶやきながら聴いた。

初聴きだったので歌詞を読んだ。

日々を重ね 溜息重ね なんか無性に眠くなる瞬間があって 欠伸してた…そう、私は外にいたよ。


07.九月の雨

「九月の雨」は嬉しかったな…宅録で楽器演奏は全部、ミヤジなんだよね…

バンドで聴いたのは悪魔Tour以来じゃないかな…? 

yumcha-elekashi.hatenadiary.com


08.曙光
09.too fine life
10.秋-さらば遠い夢よ-
11.真夏の星空は少しブルー
12.珍奇男
13.月の夜
14.武蔵野
15.男餓鬼道空っ風
16.昔の侍
17.シグナル
18.パワー・イン・ザ・ワールド
19.男は行く
20.友達がいるのさ

21.今宵の月のように

今宵が始まった瞬間、夜空を見上げ月を探す外組

22.ベイベー明日は俺の夢

「ちょっと前の新しい曲で、大好きな曲です。本当に歌好きで(この先がよく聞こえなかったけどTLで)コンサートも好きだし……よかったです」と、言ったようです。


23.3210
24.RAINBOW
25.ガストロンジャー

ガストきた瞬間、

森からクルクル回り踊りながら駆け出してきた外組(男子)

26.ゴクロウサン

音楽を愛するエビバデぇぇ!からの「ゴクロウサン」

27.風と共に
28.星の降るような夜に

「歩こうぜ!歩こうぜ!」で、

スキップしながら壁の方に移動する外組(女子)

29.花男

「さよーおならぁー」で、

手を振り上げる外組


30.ファイティングマン

31.待つ男

 

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夕刻が迫って夜の帳が降りる頃、昼間の暑さが嘘のように風も秋を感じさせ、虫の音がいっぱい聞こえてきてやはり、季節はもう秋でした。

この花壇の縁に腰かけて聴いてました。続々と人が集まる。レジャーシート敷いている人。折り畳みの椅子(小さいのから、ドリンクホルダーの付いた大きいのまで)を持参する人。ずっと立って聴いてる人。路面に直座りして聴く家族。お外の人達は様々なスタイルで思い思いに聴いていました。

 

時々、スタッフさんが注意喚起に走ってきたり(笑)昨日、ファンが数千人駆けつける…と、報道されてた。

ミスチル野音の時はもっと集結してたんじゃないの?どうなんだろ?今年のエレカシ野音の外聞き人口は史上最高だったのかぃ?(笑)

 

歌は思った以上に良く聞こえて…

全31曲

野音の数だけその雰囲気があるなぁ。似てるっていうのもないだろう。私が来てる過去8回の中でも…当たり前っちゃそうなんだけどね。

セトリをみてもわかるように、野音は宮本がその時やりたい曲が盛りだくさんでセレクトされる。ツアーなどの普段のコンサートとは一線を引く空間。

  • 秋-さらば遠い夢よ-
  • 真夏の星空は少しブルー
  • 珍奇男
  • 月の夜
  • 武蔵野
  • 男餓鬼道空っ風
  • 昔の侍
  • シグナル
  • 友達がいるのさ
  • 星の降るような夜に

この選曲は…私の中ではベストセレクト!

もう1曲、LIVE初聴きの

  • 涙の数だけ
この曲の時は客席に向かって手を広げて
「あなたに届けるプレゼント Ahあなたに あなたに届けるぜ」
の部分を歌ったとか…。
「この曲は何かのカップリング(はじまりは今)で…」とか、紹介したようですが私が持っていない楽曲だったので、野音前に何度もAmazonプライムで聴きこんでいました。流れてきた瞬間ハッとしてとても嬉しかったです。 
涙の数だけ

涙の数だけ

 

 

声の調子に関しては単純に疲れて出ない…というものでもない気が…不安を煽る意味ではないし、気のせいだとよいのですが…喉がっていより気道が疲れているんじゃなかろうか?気道が狭くなって声がこもっちゃってる…そんな風に聞こえましたけどね。

今まで疲れて終盤ガラガラになっても声自体は、スパーンと突き抜けて広がっていたのが、この夜は少し違って聞こえました。喉から気管をリラックスさせる方法があればよいのですが…。

私は開演の数日前から25周年の時に再販された野音 秋」を聴いていた。歴代の野音で曲ごとで印象の強い年の曲が集約されている。今回のセトリにも入ってますが、「珍奇男(1996年)」「男餓鬼道空っ風(1996年)」「友達がいるのさ(2004年)」今のエレファントカシマシと聴き比べても、仕方ないけどそれでも昨今のエレカシは順調であることがわかる。“安定”してきたそんな空気が吹き込んでいる。
ただ、今年の歌声、演奏から感じたのはこんな日々を脅かす、不協和音。裏の悪い奴らに怒りを抱いているようにも受け取れた。誰かが言ってたけど、

「彼はちゃんと怒っている」って、私も同じことを感じていた。 

野音 秋(Amazon.co.jp 独占限定盤)

野音 秋(Amazon.co.jp 独占限定盤)

 

 

まぁ、それにしても今年のセトリは本当に❗最高でした🎵
もしかしたら途中で心が折れて「帰ろう…」なんて、思うかも…って考えてましたが次から次へと好きな曲、はじめて聴く曲が始まって…そういえば外聴きの方が時間が短く感じたな。

中だと見るのと聴くのと忙しくて脳みそが疲れるんですかねぇ?外聞きは耳だけ集中するから、短く感じるのかも(笑)

ただ、集中はするけどMCとかほとんど聞こえませんでした。

だから、

自分のつぶやきと中からの情報を重ねて合わせて、色々想いを馳せたりしてます。こういうことが出来るのも外聴きしたからだなぁと思う。ただ、来年でも再来年でもいいから中でまた聴けたら嬉しい。

外壁なんてものともしない宮本の言霊(ギフト)が届いたよ。

 

エレファントカシマシを愛してくれて、

 本当にありがとう!エブリバデー!」

 

この言葉があっただけで、私はこの先は腐らず(笑)待てるなって思えたし、外聴きに行って本当に良かったと思います。

さぁ!ツアー後半戦のスタートよっ!

ファイナルまでこのまま…全力疾走しよう!疾走よ!(笑)