また、あした…

私が好きな音楽のことを綴るブログ

佐野元春「アニバーサリーツアー・ファイナル 'All Flowers In Time' 東京」

2011年06月19日東京国際フォーラム

東京国際フォーラム16:00開演…
いったいどんな素敵なパーティーが待っているんだろう…ワクワク度がハンパなかったです。

今回のFinal公演で配布された、佐野元春のAnniversary book!!

さすが、30周年です!そして、冒頭にはロッキンオン社長、渋谷陽一氏の「30周年に寄せて」とメッセージが載せてあった…。

氏のブログによると前日の18日に来ていたらしく、19日はエレカシのFinalに行っていたようだ…。

rockinon.com

さて、この会場にははじめて足を運びましたが、ものすごく広いのだけど、ステージまでの距離が遠く感じない…とても良くできた設計の会場でした。

私はFC枠でとったのであれば間違いなく、1Fの良席だったかもしれなかったのですが、一般のプレオーダーで予約し2F席、センターエリア前から3番目とステージをまんべんなく見る事のできる席…そして、ファン心理でいくとちょっと複雑な心境だけど、私の両サイドは空席で私がぽっかりと浮く感じw

これが開演と同時にヤバかった…私を完全に一人の世界に誘った…(笑)

ひとつ前の日記にも書いたけど、この日は本来であればエレファントカシマシのTour Finalに行ってるはずでした。

3.11の震災で3月13日の振替で行われると発表された時には、マジか…と少し肩を落としたが、そんなのすぐに払拭できた。

宮本浩次エレファントカシマシ)も佐野元春も私に大きな影響、刺激をくれるアーティストではあるけど、宮本は私とほぼ等身大的な人。

しかし“佐野元春”というアーティストは『別格』なのです。

恩師であり反面教師でもあり、兄の様であり恋人のようでもある。

開演…幕があがるとそこには豪華なシャンデリア、サテン風のカーテン。本当にパーティー会場へ来た!そんなセッティング…思わず「わぁ…」と声が出るほど…

HOBOKING BANDによる…1曲目

01. CHANGES

次の曲からすでに私は感極まっていた…ポロッポロ涙がこぼれる。

02. 君をさがしている(朝が来るまで) (album『Heart Beat』)
03. ハッピーマン (album『SOMEDAY』)
04. ガラスのジェネレーション (album『Heart Beat』)

そして、トゥナイト…LIVEではほとんど披露されていない…そんな、貴重な1曲が聴けたとあってまた泣く…

怒涛の『VISITORS』が続き…

05. トゥナイト (album『VISITORS』)
06. カム・シャイニング (album『VISITORS』)
07. コンプリケイション・シェイクダウン (album『VISITORS』)

そして…

 夢を見た 昨夜の事
 ブルーな夢
 But it's all right
 But it's all right
 電話して欲しい
 見知らぬ夜
 誰れかの声が聞きたい

 いつも本当に欲しいものが
 手に入れられない
 あいかわらず今夜も
 口ずさむのさ
 99 Blues

 今の国政を表現している…そんな気がする…っていうか、昔からこの国は「こうなんだ…まったく変わってない」と、絶望感を与える…

08. 99ブルース (album『Cafe Bohemia』)
09. 欲望 (album『The Circle』)


この曲がこの夜一番の収穫!私の元春との出会い曲「レインガール」が収録されていた『THE CIRCLE』の1曲目…ものすごい重厚感がある。

これってLIVEで表現できるのか?と、考えたくらい…しかし、そんな素人心配は無用…見事に再現されて…この曲の詞を抜粋しながら、ショートストーリーを考えていた。

 5月のSanta Cruzは仲間と昼間から酔い潰れていた
 街の喧騒を忘れ 君を想いながら佇んだ
 人々は憎しみあい痛みさえも感じていなかった
 ふと、アナタの幸せを願うよりいっそショットガンで
 アナタを打ち抜いてしまいたい…そんな妄想が私を支配した

 病んでいる

 私の陽気なJesus Christはそれでも祷り続ける
 雨に打たれながら歌う“生きぬいていこう”と…
 私は欲望だけがふくれあがり絶望を感じながら
 ありふれた言葉を何度も何度も繰り返す…
 「愛してる」
 アナタがほしい アナタがほしい

 君に話しかける
 「これからどこへゆこう?」
 誰も答えられない
 「これから何をしよう?」
 誰にも見えない

 アナタがほしい


偶然18日のエレカシのライブで「どこへ?」が披露されたが、いったいどこへ向かって行けばいいのか…わからぬまま歩いている。

大きな「欲望」を抱えて、行進している…表現はちがえど、こうした感情は皆、同じに持っていて強く感じる“時”もリンクするのだなってつくづく思うのです。


10. ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)

セルフカバーされた『月と専制君主』から…

11. ジュジュ (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)
12. 月と専制君主 (album『Cafe Bohemia』)
13. レインガール (album『The Circle』)

レインガールでは涙腺が崩壊…とめどなく溢れて止まらない…album『The Circle』のポップな表現とは違って、『月と専制君主』のversionはとにかく優しく、柔らかい語りかけの曲調…それが更に心に沁み渡らせる…。

14. SPIDER CODE
15. ヤングブラッズ (album『Cafe Bohemia』)
16. 観覧車の夜 (album『THE SUN』)
17. 君を連れてゆく (album『The Circle』)

先日の元春セッションで、ロックンロールナイトの最後のピアノソロを弾いた。某女史の緊張感が甦るww

この夜はもちろん、Dr.kyonだったから何もそんなに緊張しなくてもいいのだけど(笑)なんとなく嫌な汗をかいた(爆)

こう感じたのが私だけでなかったのは、言うまでもない。すごく、ロマンチックで私も元春と一緒に絶叫しましたわ…

18. ロックンロール・ナイト (album『SOMEDAY』)
19. 約束の橋 (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)
20. ヤング・フォーエバー (album『The Barn』)
21. ニュー・エイジ (album『VISITORS』)
22. 新しい航海 (album『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』)

どんなに良い曲であっても誰かが見つけ出してくれなきゃそれは、なんの意味ももたない!

この曲は半年くらいかけてやっとできた曲。どうしてもサビの部分に入る言葉が決まらず…アルバム『Heart Beat』に収録予定だったが間に合わず、シングルカットされました。

この曲は僕が作った曲であるけど、沢山の人に歌われ演奏されて…いつしか僕の手から離れて、「みんなの曲」になった…(大拍手)

あ、でもちょっと待って!違う!でもやっぱりこの曲は僕の曲だよ!

 (場内笑)
みんな一緒に歌ってくれるかい?一緒に歌おう。
(大拍手)

23. サムデイ (album『SOMEDAY』)

そして、LIVE鉄板SONG…元春のスライディングプレイは健在だっ!

24. 悲しきレイディオ (album『Heart Beat』)


「愛することさえ分け合えば」
I Love You・・・You Love Me I Love You・・・You Love Me

30周年だから何か気の効いたことを話そうと思うんだけど、まともな事を話そうとすると、おかしなことを言いそうなのでメモをしてきた。

(場内笑)と、おもむろに…メモをとりだした。

そのメッセージはまるでspoken wordsするように…詩的な言葉でファン、これまで携わってきたミュージシャン、スタッフへの感謝が綴られていた…最後にこのTourFinalのスタッフ全員の名前を紹介した。

--encore--
25. アンジェリーナ (album『Back To The Street』)


歌唱方法は変わったし、一時期声が出しにくい?と思わせた事もあったけど、この日は、今の佐野元春の全てが出ていた素晴らしいステージでした。

何もかもが恰好良くて、おしゃれで知的でお茶目で…もう、メロメロです(笑)良いコンサートだから訳もなく涙が出る…それもあるでしょうが、私は違っていて…やはり、この佐野元春のコンサートは私の心の「琴線」に触れたのです…。

間違いなく…だからこそ涙がとめどなく溢れ…笑顔も溢れ喜びに満ちたのだと思います。

今、再び佐野元春という素晴らしいアーティストに『最敬礼』します。

伊藤銀次さんがブログに書いていました。
涙なくして読めない内容です…

ameblo.jp

~~~~~~~~~~~~~

終演後…

元春コミュの仲間が「FanMEETING」と称した打ち上げを企画した。

当日、参加表明の人を数名含めると74名?程の元春ファンが大集結した。各々が元春の思い出や好きな曲、アルバムの話などに花を咲かせていた。

家族や親子で参加してくれた人も…そして、世代を超えて若いファンも!なんて、素敵な時間。

初めての人もそうでない人も…ここに集まった人にやな奴なんて一人もいないぜ!そう誇らしく言えるのが嬉しい。

あっという間の2時間強のFan Meeting…
お疲れさまは言わない。
御苦労さまとも言いません。
皆さんに、たった一つ言えるのは最大の感謝

「そこにいてくれてありがとう!」

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佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA「ヤァ!40年目の武道館」

2021年1月3日、お年玉が届いた!

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佐野元春、デビュー40周年を迎えた一度きりの歴史的コンサートを開催!!」

「デビュー40周年を迎えた一度きりの歴史的コンサートを開催。ふさぎこんだ魂、飛翔する準備を。コロナ禍を超えて」

2021年の幕開けと共にオフィシャルから、お年玉が届いた!正月早々、コンビニに行って新聞を買ってきて、独りで感慨にふける…。

2020年に開催される予定だった、40周年の企画が全て無くなった。私にとって佐野元春の周年LIVEは20年、30年、40年Anniversaryで武道館は20周年のLIVE以来です。

2020年の暮れに元春は意を決して「SAVE IT FOR SUNNY DAY」と銘打った、佐野元春&THE COYOTE BAND TOUR 2020を決行しました。

このツアーは40周年のファイナルとして予定していた、この武道館と城ホールでのライブを行うのが可能なのかどうか、イメージを掴むための予行練習だったのかもしれない。

yumcha-elekashi.hatenadiary.com

疲弊し元気をうしないかけた私たちを励ますように、元春もいつまで我慢したらLIVEができるのか?“NO!!”は出ていない。政府のガイドラインを遵守してやってみればいいじゃないか!?

 たぶん、元春自身もしびれを切らしたんだと思う(笑)私達、ファンのことを信頼し趣旨を理解してくれるだろうと・・・。

但しこれは正式発表ではなく、いつまた中止を余儀なくされるかわからない、そんな告知でした。

“守って”、“祈って”
準備ができたら知らせてほしい
門は開けっぱなしにしておくよ
一緒に過ごそう

やばーーーーい!!泣ける!!つか、泣いてる。

と、私はつぶやいてた。

開催が正式に決定されるまで、これまた悲喜こもごもいろいろあった・・・。チケットのエントリーから当選発表・・・エントリーすらできない立場の人から、悲痛な声もあがった。

それぞれの立場や環境でみんなが我慢したり、制約された中で暮らしている。 おそらく快く思わない人も出るだろう・・・そんな予想はしていたけど、自分の中では誰からも褒められず労われることもない、小さな世界での努力が踏みにじられた気持ちになった。

「私だって努力し我慢してきたんだ!」っていう気持ちと、このLIVEには医療従事者への“支援チャリティー”が含まれているんだと、いう意識・・・に冷や水を浴びせられた気分だった。

黙って見えないところで喜び、はしゃいでいればそれでいいのか?私はそれは違うと思った。上辺で同情や共感をしたところで、楽しむときには忘れるんだろう?

そんな優しさになんの意味があるのだろう。それよりもみんなよく我慢してきたね!って喜び合うひとときにしてもいいじゃないかって・・・コロナとの戦いが終わったわけではないのだから・・・。

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SNSでは50日間、有志によって佐野元春の40周年を精一杯に祝って、工夫を凝らして盛り上げようとイベントが行われた。本当に暖かく素敵な試みだった。

2021年3月13日 佐野元春生誕65周年

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あいにくの雨・・・というレベルではなく、春の嵐となったこの日💦

15:00頃、地元では小雨で晴れ間も見えたので、“やった!”と心の中で思ったのもつかの間、九段下に到着したら大荒れに荒れて、ビニール傘は無残にも壊れてしまいました😢

記念Tシャツの引き換えの列は長蛇となり、最後尾もよくわからない感じになっていて、なかなか厳しい試練のLIVE日和でした(笑)

振り返れば30周年記念ライブは東日本大震災直後で、会場となる東京国際フォーラムが避難所にもなった。ライブは延期・・・延期といっても本当にできるのか?そんな危惧があった。3カ月後の6月に無事開催でき、号泣したことを覚えている。

yumcha-elekashi.hatenadiary.com

まさか、40周年にこのような事態が起きようとは・・・たかがライブと言う人、また落ち着いたらいつでも行けるという人、本当にそうだろうか?

私は30周年の時から生きていればこそ行ける。そう思って優先順位はあるけど「行こう!」と決めたものは参戦してきた。それが私の生きる証なのです(大袈裟w)。

 

さて、公演前にSNSでは“1曲目”は何?という予想イベントもありました。

という結果でしたが…見事にその予想を裏切る(←喜んでる♪)、この曲を選んだ人もいなかったという曲でした(笑)

ちなみに私は「エンタテイメント!」を推していたのですが、これはコロナ禍で発表された代表曲ですから、重要な作品の一つに違いないですね。

で、実際は以下の通りでした。「ジュジュ」!

アップテンポで明るい曲だけど、歌詞はなかなか悲哀がこもっている。最近、私はこの曲の誕生秘話をテレビ番組のインタビューで知った。

ジュジュは「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」の、レコーディングスタッフの奥さんの名前で、彼女が火事で落ち込んでる様子を描いたと・・・、それでもそんな“君”に会いたいって歌う・・・。

落ち込んでる私たちに、何かを届けるためのLIVEなのか!?落ち込んでLIVEに来れなかった人たちへのメッセージなのか?いろいろと深読みできます(笑)

 

【セットリスト】

  1. ジュジュ
  2. ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
  3. 新しい航海
  4. レインガール
  5. ダウンタウン・ボーイ
  6. レインボー・イン・マイ・ソウル
  7. ハートビート(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド
  8. ワイルド・ハーツ
  9. 愛が分母
  10. 合言葉~SAVE IT A SUNNY DAY~
  11. ヤァ!ソウルボーイ
  12. ロックンロール・ナイト
  13. ヤング・フォーエバ
  14. 朽ちたスズラン
  15. 禅ビート
  16. ポーラスタア
  17. バイ・ザ・シー
  18. 東京スカイライン
  19. La Vita è Bella
  20. エンタテイメント
  21. 純恋(すみれ)
  22. 誰かの神
  23. 空港待合室
  24. 優しい闇
  25. ニュー・エイジ
  26. 悲しきレイディオ
  27. SOMEDAY
  28. アンジェリーナ

 アンコール.約束の橋

 

ハートランド時代と現コヨーテバンドからバランスよく選曲され、活動期間の短かったホーボーキングバンドから2曲ですね。ホボキンは今でも活きてるバンドだし、また別枠扱いなんだろうなぁ。

もっと、感傷的になって泣くかと思ったけど、「流す涙もなくなった」って感じ?(笑)感傷的なんてこれっぽちもなくて、逆に“楽しい!!”そんな気持ちでずっと踊ってた♪

それでも私の周りは男性率高くて、初期曲では数人の男性が涙を拭っていて、私はもらい泣きです😢とてもいいライブでした。

私ここ1年で足を痛めてしまい、痛いけど途中で何回か5センチ位ジャンプしちゃった(笑)そのくらいに終始楽しいライブでした。

今回も一緒に歌を歌ったり、コール&レスポンスはできなかったけど、空気感はずっと騒がしかった(笑)幻聴?心の歓声がずっと聞こえていました。鳴り止まぬ拍手と手拍子にあわせて、心の中の言霊が会場の中を弾け飛んでる感じです。

ものすごく不思議な感覚でした。昨年、暮れのLIVEで感じたことが武道館サイズになると、音響機器にも不具合起こすのか?(ハウリングがたびたび起きたw)

アンコール曲が終わると同時に、背景に「Happy Birthday Moto, We Love You」のメッセージが、中国語、韓国語、日本語、英語で表示されました。

元春は気がついていない・・・お客さん心の中で「元春!誕生日おめでとう!」と叫んでいたはず!もどかしい・・・もどかしすぎた(笑)

しばらくして元春も気がついて、場内から大拍手が沸き起こる!感動的な瞬間でした。

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バトンは4月4日に大阪城ホールで行われる、グランドフィナーレの「ヤァ!40年目の城ホール」へとつなげられた。

それは「約束の橋」であり「レインボー・イン・マイ・ソウル」でした!

開演と同時刻、東京の嵐はおさまり奇麗なダブルレインボーが出ていたと、一般のニュースで流れ、留守番組の元春ファン内で大盛り上がりが起きていました。

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素晴らしい奇跡であり、大阪へのバトンタッチができました。本来の私なら大阪のチケットもエントリーして、駆けつけたところですがここは理性的な判断で、東京から向かうことは控えました。

「開催までいろいろとあったけれど今は大阪でいつもどおり良いコンサートをやるんだと心に決めています。100%正解のない中、自分なりに、ある光を照らすようなコンサートにしたいと思っています」。

オフィシャルFace Bookより引用

大阪公演が終わって2週間後、LIVE参戦者から感染者が出ないことを祈り、全てが大成功で終わった時にブログをあげようと思いましたが……現状、大阪の感染者数が増えてきて、不安な気持ちになっています。

「大丈夫!」という気持ちを込めて…そして、佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA の皆さん、関係スタッフの皆さん、心からありがとうございました!私はあなた方の放った光りをちゃんと受け止めました。

また、どこかの会場で会える日まで!再び私なりの努力で生き抜きます♪


www.youtube.com

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なかにし礼 さんを偲んで

現代の音楽社会は“世界戦争”「佐野元春 THE SONG WRITERS seasonⅣ」

中村一義
星野源
大木伸夫(ACIDMAN)
山崎まさよし

と、世代もキャリアも近い感じのアーティストが続いたが、5回目のゲストはライターとしては重鎮の“なかにし礼”さんがゲストだった。

これは何か意図してのことだったのか?

再放送も含めて、seasonⅠ~seasonⅣまで見れるものは見てきた。特にseasonⅢは欠かさずに見た。3・11の後だったので『言葉』の持つ意味と癒しを見つけたかったのかもしれない。

さて、今回のseasonⅣはこれまでとは少し違って感じた。はっきり言って前回までは多少、華のあるアーティストが揃っていた気がする。

今回はもちろん優秀なアーティストではあるけど、“山崎まさよし”以外は知る人ぞ知る・・・そんなメンバーだったような気がするのです。

でも、共通して言えるのは割と現代の若い人たちの日常に近い感覚であって、メッセージ性を押し付けるというよりは、より「普通」に近い感覚で共有出来る作品を作っている人たちでは?そんなことを思った。


その中において、なかにし礼さん・・・聴講生の中にこの人を知っている人が何人いただろう?

名前を知っていたり、作詞家だってことくらいは私も知っている。たぶん、聴講生も講義を受けるにあたり同じような情報くらいしか持ち得なかっただろう。

私はこの番組が人気アーティスト目当てにくる若者になるつつある?もし、そうなら純粋にクリエイティブライターを目指す若者にとって、有意義な『講義』であることが必要であると、元春が軌道修正したシーズンだったのではないか?そんなことを感じた。

何故そう思ったのかと言うと、我が息子(長男)を山崎まさよしの回に行かせたくて応募した気持ちには、多少なりともミーハーな下心があったからだ。もちろん長男には、“言葉”と“感性”ということへの興味と向上を願ってもいたけれどね。

ただ、そこへ来ていた大半の学生は「“クリエイティブライター”を目指している人ではない」と、いう現実があったんだろう・・・と、推察できたのです。

元春はこの番組に誇りを持っていたし、『詩』の持つ言葉に力が失われつつある現代に危機感も抱いていた。

そのために『詩』に力を呼び戻す・・・その意味を継承するために始めた番組だろう。でも、番組自体に何らかの疑問を抱いたのではないだろうか?

だからこそ、なかにし礼さんをゲストに招き、最終回では佐野元春本人がソングライティングについて、教鞭を取ったのだと思う・・・。

少なからずそこに集った学生は『詩』、『言葉』について探求したいという思いが強い人たちでは?と、賭けたのかもしれないと・・・。

なかにし氏は、もしここに集っている人が作詞家を目指しているのなら、相当な『覚悟』が必要だと語った。そして、現代の作詞家に必要な要素は・・・

99%の“作家魂”と1%の“ひらめき” 

1960年代~80年代のヒットメーカーと呼ばれてきた作家は、99%の“技術(テクニック)”(訓練して築かれるもの)と1%の“ひらめき”でよかった・・・と言う。

それは街中に流れる曲(テレビやラジオ)を偶然に聴いて、「いいな」と思ったらレコード屋へ行き買う。というアクションを起こさせた。

たぶん、時代が言葉とメロディーを欲していた・・・と、いうこともあるし、音楽というものがまだ特別な文化で、大衆の心をがっつり掴む時代だったから、数百万枚というセールスも出せたのだろう。

しかし、それでも作家としての「技量(テクニック)とひらめき」がないと売れる曲は作れない。そんな時代だったのだと思う。

なかにし氏は満州終戦を迎え、命からがら両親に連れられ帰国。帰国してからも日本人でありながら差別のような仕打ちを受けたりする・・・しかし、なかにし氏は腐ることはなくむしろ、他の人が体験できなかったことを体験した。

という誇りでその後の人生、作家としての人生もおくっている。お金がなかったので、シャンソンの訳詞(バイト)をしながら大学(立教大学)を卒業した。

バイトも一所懸命だったけど勉強も頑張ったという。(なかにし氏だけではなくこの時代は苦学生が多かったと思う。)シャンソンの訳詞をすることは、詞が訴え掛ける思いを忠実に理解する必要があったから、表現力などはそこから学ぶことができたと、話していた。

人生のしかもクリエイティブライターの大先輩が、このような話をしてくださっても多分、学生にはあまりピンとこない話だったかもしれない。しかし、なかにし氏は最後にこう話した。

YouTubeを開けば、百花繚乱にいろんな音楽が溢れている。ガガもいればマリア・カラスもいるし素人もいる。

一瞬にしていろんなジャンルの音楽があって気に入ればそれをチョイスし“ピッ”と、ダウンロードして聴けてしまう。

つまりは、国内で自分の曲が売れる売れないを考えて作っている世界ではなくなっている。そんな中(たくさんの音楽があふれる中)で『買う(ダウンロードクリック)』させるアクション(行為)をさせることは、並大抵のことではない大変なことなんだ。

佐野元春という人はそんな中で闘って戦い抜いて今ここにいるんだ。これはすごい事なんだ。」

こう話した。そして、

「文学的な詩と新しい音楽を取り入れながら、今も世界と戦っている。だから、尊敬しているんだ。」とも

ヒット曲を何曲も出している重鎮に、ここまで称えられるということは、相当すごいことだと思う。元春もかなり感激した様子であったけど、私も佐野元春のファンでとても誇りに思う。

なかにし氏は最後に学生に『本気で作家を目指すなら』かなりの覚悟をもって挑みなさい。と、いうニュアンスのことを伝えました。

これから(今)の歌は“世界戦争”世界を相手にしているという自覚が必要だということなのでしょう。この戦いに必須なのは

99%の“作家魂” と 1%の“ひらめき”

人生とはどう自己表現するか?死ぬまで自分探しの旅である。そこを肝に銘じて・・・と締めくくり、自分の孫ほどであろう聴講生に

「ご清聴ありがとう」と、頭をさげて帰られた・・・。

やっぱ、苦労して特化した世界で地位を築いた人には、【品格】があるし説得力もある。

佐野元春の曲に『ザ・サークル』という曲がある。

さがしていた自由はもうないのさ
本当の真実はもうないのさ
もう僕は見つけに行かない
もう僕は探しに行かない
時間のムダだと気づいたのさ

今までのようには悲しまない
今までのようには叫ばない
今までのようには踊らない
今までのようには迷わない
今までのようにはあせったりしない
今までのようにはドジったりしない
今までのようにはふり向かない
今までのようには雨に打たれない

さがしていた自由はもうないのさ
本当の真実はもうないのさ
もう僕は見つけに行かない
もう僕は探しに行かない
時間のムダだと気づいたのさ

今までのようには争わない
今までのようには暴れたりしない
今までのようには地図にたよらない
今までのようにはカギを使わない
今までのようには隠れたりしない
今までのようには逃げ回らない
今までのようには壁を叩かない
今までのようには傷つかない

君を愛してゆく
今までのように君を愛してゆく
今までのように君を愛してゆく...
Like the way I used to be

少しだけやり方を変えてみるのさ

引用:「ザ・サークル」words & music 佐野元春

最後の 「少しだけやり方を変えてみるのさ」

佐野元春は繰り返し繰り返し、時代にあった言葉と音楽を探しソングライティングをしてきた。(このことは最終回の『佐野元春特別講義』でも語っている。)

私は改めてそれを理解し佐野元春の偉大さを再確認した。


ザ・サークル

2011年 COUNTDOWN JAPAN 11/12

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この年のメインイベントである!思えば2009年から3年連続となる、
COUNTDOWN JAPAN 11/12 に行って参りましたよぉ~~~。

2010年のCOUNTDOWN参戦の経験を活かして(笑)
2011年も同じ手法で鼻っから作戦を練り練り(笑)

今年は長男を引き連れて!長男は2010年のROCKS TOKYO以来のフェスで、どんなシステムなのかもようわからん状態でしたが、タイムテーブルを見せると…。俄然、回る気満々で意気込んでたのが、あぁ血は争えん…と、感じたよ(笑)

2010年も快晴でしたが、2011年も快晴の大晦日晴れこの縦看板?を観るとまた、キターーー!!って興奮しますねw

開場と同時くらいに入場しました。リストバンドを交換し…このゲートをくぐりぬける…。

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CDJF1112

クロークに荷物を預け、この日一発目のアーティスト“グループ魂”を聴きにEARTH STAGEへ…と、その前にMちゃんと合流しました!

 EARTH STAGE 15:15 グループ魂 ※次の怒髪天があるので後ろで鑑賞途中退場

なんですかねぇ?この集団はっ!(笑)
聴いてみたくて仕方なかったバンドでやっと念願かなった!
マジでわぁ…公共の電波にはのせられんのじゃ?的な、MC港カヲル氏の下ネタ連発あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)開演前の渋谷社長の前説で「日本一の前説バンド」と紹介されておりましたが、その理由がのっけから炸裂!

阿部サダヲちゃん、クドカンちゃん見てくれはカッコイイのに曲の内容がヤバすぎ危なすぎ!でも、やっぱこの人達は天才やなぁ…って思った。サラリと歌ってのけちゃうんだから!!

 GALAXY STAGE 16:10 怒髪天

前から4列目くらいをキープで聴けました!

「WORK TO EAT SING TO LIVE」とロゴの入った真っ赤なシャツで登場!増子兄ぃ!いつも通り櫛で髪をひとなでふたなでし会場へポーンと投げる!

「よく来たあ!」と第一声から“北風に吠えろ!”“キタカラキタオトコ”“労働CALLING”と、怒涛のシャウト続き!

「よくもまあこの野郎、こんなに集まりやがって!」とか、愛ある毒もかましww
「今年は本当にいろんなことあった!さよなら2011年! いや『二度と来るな2011年』だ!」

とか、増子節が炸裂でもう泣きそうだったよ!イチイチかっこいい兄ぃだった!
“オトナノススメ”“ニッポン ラブ ファイターズ”“喰うために働いて 生きるために唄え”
と、たたみかけて、

「来年も、生きて、生きて、生きて、また会おうぜ! ありがとう!」

そう言って去っていきました…。もう、最後の最後まで惜しむかのように手を振ってくれる兄ぃが、たまらなく好きだーーー!

なんといってもオーディエンスとの掛け合い、拳、お手振り(笑)一体感がたまらなく良いんだよね!

 GALAXY STAGE 17:20 佐野元春

セトリは…

“星の下 路の上”
“Us”
“愛のシステム”
“驚くに値しない”
ナポレオンフィッシュと泳ぐ日”
“約束の橋”
“太陽”
“アンジェリーナ”~メドレー…call&response

 「愛のシステム」とか!「驚くに値しない」とか!「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」とか!
わぁ!わぁ!何何ぃ~~~嬉しすぎる選曲♪FESで聴くことなんてそうそう無いでしょ?結構、元春も実験的な挑戦?そんな気がしましたなぁ…。

迷うことなく最前列で拝聴しましたとも!最近の元春のファッションはものすごく洗練されて、ドレッシーでステキ♪この日もセンスの良いスーツ姿で登場♪

会場から「元春、カッコイイ!」と、男性の声が(笑)いやはや、本当にカッコよかったんですけどね。

聴きなれた曲もCOYOTE BAND仕様にアレンジされ、まったく新しい雰囲気。元春の歌声は時折、苦しげな場面もあったけれども…それを包み込む、オーディエンスのクラップと歌声が優しくて、感動的でございました。

時々、会場をジッと見つめるように目を見開いたり…元春自身の大人な柔らかい空気感が一層会場を良い雰囲気にしてましたね。

アンジェリーナからメドレーに転調する時

「ロックンロールが世界を変えてくれると教えてくれたのは、サンボマスターだった。」と、ちょっぴり笑いをとったり、call&responseの掛け合いも「もっと景気良くいこう!」と、言いながら

“I LOVE YOU ! YOU LOVE ME !"

いつもながらの一体感も味わえました。

  =休憩(夕食・温存タイム)=

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CDJF1112

 EARTH STAGE 19:15 吉井和哉

リクライニングシートエリアのシートで横になりながら、すぐ隣のEARTH STAGEから聴こえてくる吉井さんの生歌聴いて…しばし仮眠をとりました。でも、歌に集中しちゃって眠れなかったけどww

  =休憩(温存タイム)=

 EARTH STAGE 22:00 岡村靖幸

リアルタイム…名前は知っていましたが、曲はほとんど知りません。何やら不祥事でこの世界から姿を消していたことも…知ってるような知らないような…。

でも、彼が音楽活動に復帰したニュースが流れると、友人の何人かが嬉しさと不安をない混ぜた、そんな反応をして、いったいどんなアーティストなんだろう?と、YOU TUBEを見たり音楽チャンネルでたまたまトークを見て、少し興味をもって聴きに行きました。

いきなり私世代…1980年代生まれの30代位の子たちにはたまらんでしょう!エレクトロニックサウンド

私は「あぁ、こういう事か…」となんとなく認知しました(笑)

岡村靖幸登場!29日のDJイベントでも彼の曲がかかり、レコードジャケットを見たのですが、その頃にくらべるとちょっとふくよかに?光沢感のあるグレーのスーツに黒ぶちの眼鏡…(実際は黒のスーツだったらしい)

元春も同じようなスタイルで歌っていた時期ありましたが、そんな出で立ちで登場。
集まったオーディエンスにどことなく挑発的な視線を投げたり、MCもほとんどないノンストップなパフォーマンスが圧巻でした。

バンドもホーンセクションが入って豪華な雰囲気だったが、何よりも彼が披露するキレッキレのステップダンスが妙に懐かしく、かき鳴らすギター、歌声に彼のカリスマ性を垣間見た気がしました。

 EARTH STAGE 23:25 Dragon Ash

結構、前の方だったんですけどオーディエンスの男率の高さに?ほとんどKJの姿も見えず、ダンサーたちも全員は見えず…でも、すごくよかったのはベースのIKÜZÖNEさんを間近で見れたこと!凄く妖艶であの独特な演奏が見れてすごく嬉しかったなぁ。

で、なんとDragon AshCOUNTDOWN JAPANは初出演だったらしい…なのにこの日、
2012年の幕開けをするCOUNTDOWNの任を命ぜられた、Doragon Ash!!

私も実はエレカシ目当てで行ったフェスに、何度もDoragon Ashが一緒に出てる日があったにも関わらず、ライブで聴くのは初めてで(笑)正直ワクワクしていたし、でもかなりビビってもいました…。

モッシュは当然すごいでしょうし、ダイブ禁止…っつうても…なんでもアリでしょ?的なノリですから(笑)

スタートの祝砲と共に眠気がぶっ飛ぶ(笑)左エリアの柵をしっかりつかんで、大波に持って行かれんよう必死でしたw

KJが「跳べ!」と叫べば場内は大揺れにジャンプ!踊る!前に日記にも書いたけど、彼らのオーディエンスを牽引する力や、オーディエンスが彼らを求心する気持ちの強さはハンパがない。

KJが話した印象的だったMCに
「俺らは好き勝手にこんな事してるだけだけど、ここにきてる奴らは普段、すごく嫌な思いもしながら働いてその金払ってきてるんだろ?すげぇ…ありがたいよな…」

っていうのと

「超可愛い嫁さんもらって、愛しい息子を授かって…俺、今が一番幸せで、あんな酷い事(震災)があったあとに言うべきことではないけど…その位に幸せで、今死んでも幸せなまま行けるんだって思える」

こんなようなこと言ってまして…私も似たような感覚で…まぁ、見てくれはカッコイイ旦那をゲットしたとは言えないけど(笑)

でも、人として社会人としては誰も裏切らない人で尊敬してると思える人。可愛い息子二人を授かって、今はこうして自由に動けて…一番幸せな時だ。

そんな風に思えるんですよね…。だから、KJの言ったこともよくわかった。

知ってる曲のひとつ“百合の咲く場所で”が披露され、歌いきるとバスドラの音が…モニターを見るとCOUNTDOWNが始まっていた!

会場が一体になって「5・4・3・2・1」!!ニューイヤーのテープが発射され、一気に会場が盛り上がる!そして、

「間違いねえよ。今、2012年、一番盛り上がってるのはここだと思うよ。俺らにできるのはロックンロールしかないから、やります」と、

ROCK BAND”“Fantasista”と、締めくくった!炎が噴きあがったり、ジャンプするたびに誰かのペットボトルの水が降ってきたり、とにかく凄い空間を体験しちまいました!

 EARTH STAGE 25:00 エレファントカシマシ

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いよいよ、グランドフィナーレ…大トリ。

私達はジリジリと前進していてとうとう左エリア(成ちゃん側)の最前列をゲットしましたぜ!

EARTH STAGEは若干、高い位置なのでしかもカメラのレーンが引かれている分、遠く感じます。

そのカメラ隊のスタッフの一人(アシスタント)の若い子が、どことなく黒ぶち眼鏡をかけた時のミヤジに雰囲気が似ていて、待っている間その子をジッと見てしまった(笑)セトリは

“今宵の月のように”
“新しい季節へ君と”
“悲しみの果て”
“ワインディングロード”
“俺たちの明日”
“東京からまんまで宇宙”
“パワー・イン・ザ・ワールド”
“so many people”
“ガストロンジャー”
“朝”
“悪魔メフィスト
“生命賛歌”
アンコール
“笑顔の未来へ”

2011年は終わった…もう2012年なんだ!っていうイメージを浮かべた。今宵の~東京からまんまで、までは新春らしさが感じられる選曲。

でも、歌っている宮本はかなり攻撃的だった。歌全体が荒々しい感じがした。過去の事は過去、未来永劫何があるかわからない。いろんな事がある…その繰り返しだ!とでも言うかのように。

“俺たちの明日”の時は、カメラマンの乗った台車?を引っ張ったり、押したりするアシスタントやカメラコードを伸ばしたり、集めたりするミヤジ風味のアシスタントくんが、ものすごく健気に見えちゃって、ここにも頑張って夢に向かってる若者がいる!その事になんだか感動してたりしました…(笑)

いや、ホントマジで…ミヤジはこの日、あまり縦横無尽に動くってのはありませんでした。でも、私らの方に向かって2度もお尻ペンペンをかましました!(笑)

1度目は“so many people”の時だったかなぁ?(笑)

“パワー・イン・ザ・ワールド”の時は石くんを私らの方へ引きずり出し、「石くん、がんばれ!」と声をかけてました…。

石くん何かあったのでしょうか?思わず私も石くんに「石くん!頑張れ!」って叫んでました。いやぁ…GG11のときも石くん私らの方へ引っ張りだされましたが、あの時よりもこの日のほうが、石くんの顔が非常に引き締まっていて、ギタープレイも冴えていたように感じましたね…。

なんていうか、正直言って…下手したら昼海さんに頼りきって、日陰の身になりかねない…そんな心配をしていたので、そろそろ、昼海さん抜きでやっぱ“エレファントカシマシS”じゃなくて、エレファントカシマシのギタリスト「石森」でやってほしいな…って、あらためて思いましたね…。

アンコールで出てきた時、ミヤジはSTAGEの端から端を走ったのですが、私らの目の前を走りぬけるとき、私は思わず「ミヤジ!がんばれ!」と叫んでました。

あれは絶対に聴こえたはず、顔がちょっとニヤけてました(笑)

で、アンコール歌い終わって引ける時に2度目のお尻ペンペン…ヌーーーーー…なんか、挑発的な意味を感じてしまうんだけど!と、勝手に思わせておいてください(笑)

去年のCOUNTDOWNの時と比べて、この日の会場はそんなにひしめきあう感じもなくて、何となく余裕すら感じましたが、それなりに会場は盛り上がってました。

私だけが感じていたことでしょうが、宮本自身のテンションがなんとなく、いつものフェスの時とは違って感じたのよね…。

ご機嫌ってわけではない。かといって、不機嫌って感じでもない。グァァーーっと襲い来る感じはあれど、無機質な空気も感じた。なんだったんだろうなぁ…あの感覚。だから「ミヤジ、がんばれ!」って叫んじゃったのかな(笑)まぁ、気のせいにすぎませんけどね。

全ての行程が終了し…EARTH STAGEを出る…。

長男は途中からフラワーズユニオン→中川翔子に行ってて、エレカシは後方で鑑賞してました。息子と地球の下で落ち合い…帰り支度の為にクロークへ…でも、COUNTDOWN JAPANの夜はまだまだ続くわけで、荷物はまだまだいっぱい残っていましたね。

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COUNTDOWN JAPAN 1516@2015.12.31

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長男と待ち合わせていざ会場へ

去年から物販・クローク・リクライニングが別の棟になったので、メイン会場の混雑が軽減された。
ただ、帰り時は汗だくで外を抜けクロークに行くので、寒いことこの上ない(笑)
今年(年明けてたので)はまだ、ましな方だったけど。

事前予約したフェスグッズを引き換え…身分証明書がいるのに忘れてきて手間取った(笑)諸手続き後、無事引き換え完了!いよいよ会場へ!

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腹ごしらえ!食休め

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麗蘭 MOON STAGE

MOON STAGEの『コヨーテバンド&佐野元春』に備えて移動。

ちょうど、『麗蘭』の土屋公平さんが歌い始めていました。THE STREET SLIDERSの元ギタリスト…THE STREET SLIDERSといえば、エレカシのメンバーも好きですよね。私は映画「BEATCHILD (ビートチャイルド)」でTHE STREET SLIDERSを観たことあるだけで、まったく聴いたことがない。

「BEATCHILD」と言えば、麗蘭の後に出演する佐野元春がトリで参加した、阿蘇山の麓で行われ、史上最高にして最悪のオールナイト野外フェスのことで、このMOON STAGEにはその時代のChild達が集結していたようだ。

麗蘭」の最後は仲井戸“CHABO”麗市さんが歌って締めくくり…CHABOさんはエレカシ宮本が崇拝してやまないアーティスト。にこやかで穏やかな雰囲気のCHABOさんは若々しく素敵でした。

麗蘭 | COUNTDOWN JAPAN 15/16 | クイックレポート

コヨーテバンド&佐野元春…開演前、元春以外のメンバーがサウンドチェックで登場。軽くセッション(笑)これだけでもはやかっこよい♡いよいよスタート!!

佐野元春&コヨーテバンド MOON STAGE

コヨーテバンドでリリースしたアルバムから代表曲が数曲披露され、MC…佐野元春という人は、毎度核心的なメッセージをここに残していく・・・。

COUNTDOWN JAPANのように自由にものが言えて、歌える。そんなのが最高。でも最近、権力が介入し過ぎなように思う」

お祭り気分のこのビックフェスにおいても、理性・冷静さが凛と際立つ佐野元春がやはり大好きです!入り口からFoodブースの煙?匂いでむせてしまう感じがあったのですが、元春も吸っちゃったかな?ちょっと歌が苦しそうだった…入り口を変えた方がいいのではないかな?

何しろコヨーテバンドが…大人バンドで洗練されてて…匠の集団だから、聴いてて安心安定なのが良いんですが、今回、エレファントカシマシのツアーでキーボードとして参加してくださった、サニーさんが来ていたらしく、「いきなりコヨーテバンド&佐野元春」で涙腺崩壊」とつぶやいてくださったのが、本当にそれを実証してくれたと思いました。コヨーテのメンバーとサニーさんは同世代だし…感慨深かったのだろうな。

佐野元春 and THE COYOTE BAND | COUNTDOWN JAPAN 15/16 | クイックレポート

サンボマスター EARTH STAGE

エレカシに備えサンボマスターからEARTH STAGEへ・・・想定外に人多し(失礼)と、いうか人の多さも凄かったけど、ノリが尋常じゃなかったな…フェスで何度もサンボは経験してるけど、こんな大暴れは初体験だったよ(笑)

サンボマスター | COUNTDOWN JAPAN 15/16 | クイックレポート

サンボマスターの意外なモッシュ度に油断していたから、結構響いていた(笑)動かずそこにいればよかったとあとで後悔。前進して成ちゃん側のエリアフェンス際、前から10列目まで来たがすでにバンプファン数名のグループで占められていた。まだ、そんなにグイグイ来なくても良いところを仲間を無理くり入れてくる。

エレカシ始まる前から凄いうねりで体力気力が奪われつつ…(笑)始まってもないのに肘が私の肩や首のあたりにのっけてくる長身の男子…払いのける。すると後ろから50代半ばくらいの小柄の女性が・・・、

「押されちゃってこんなとこに…もう、何も見えない…さっきまでは見えたのに…全然見えない…背がたかいんだから(どいてよ)…押さないでーーー。苦しいーーー死ぬーーー」

フェスに初めて来たのかな?一人で来たのかな?そのおばちゃんも私の背中、肩に肘を置く…私の怒りは沸点よ。私も同じ状況なのに!!ひっかき払いのけたわ。前の人のニット帽は顔に当たるから脱がしてやったわ。

エレファントカシマシ EARTH STAGE

エレカシが登場し演奏が始まるも…集中できず…バンプファンの男たち地蔵にはなっていなかったけど、本当にエレカシが好きで来てる人にもう少しだけ空間を譲る気持ちが欲しかった。のってくれたことはものすごく嬉しかったけど…そして、あのおばちゃんの事はしらんわ!

ほとんど宮本の姿は確認できませんでしたが、たまに見えました(笑)成ちゃんもトミも見えたしキーボードの村山☆潤さんも!宮本は…かっこよかったよ。セトリもよかったよ。

MCで「おじさんは」を連呼してたな(笑)ソーメニーよかったな…どうせなら死刑宣告でもあくびして死ねでもよかったぜ(笑)そんなわけで詳細な感想がおざなりに…かたじけない。

01.ズレてる方がいい
02.so many people
03.TEKUMAKUMAYAKON
04.悲しみの果て
05.RAINBOW
06.やさしさ
07.ガストロンジャー
08.ファイティングマン
09.俺たちの明日

9曲もやったけど短く感じたなぁ…いつものことだけど…今回は特に短く感じた。

ro69.jp

もう、ヘロヘロになったので長男を中に放置して(笑)私は抜け出しました(笑)長男はバンプを楽しみにしてきたので(笑)

ウルフルズ EARTH STAGE

後方で『ウルフルズ』を楽しみました!ウルフルズも何度もフェスで体験してるけど、ほんとに楽しい!仕込みもあるしね。

おじさん特有のねちっこさや(笑)関西人特有のどや!感も満載でね。言葉遊びに関しては天才だな!って思いますよ。私の中ではトータスか?増子(怒髪天)か?っていう位置づけ。西のトータス、東の増子って感じでね(笑)

ウルフルズ | COUNTDOWN JAPAN 15/16 | クイックレポート

長男が待ちに待った『バンプオブチキン』満員御礼状態。メインの入り口は閉鎖、横から入る感じになった。私はFoodブースで酒飲みつまみ食べながら鑑賞。

途中紅白の中継が入ったり・・・。エレカシの紅白出場を願うファンも多いが、私はそんなに望んでいなかった。でも、CDJの会場から中継!っていう形ならそれもありかな?そんなことは思った。

NHKホールのステージに並んで立つエレカシの姿が…想像つくだけにいたたまれず(笑)でも、大晦日の夜、他の場所で音楽を楽しむ群衆を見せつけるのに、中継という手段は大正解だと感じた。

BUMP OF CHICKEN | COUNTDOWN JAPAN 15/16 | クイックレポート

終演後、生き別れになった長男…10feetが始まっても合流できず(笑)私は帰りたいモード(笑)

でも、10feetのCOUNTDOWNも体感したい…その狭間で長男を待つ…ひょっとして出てこないつもりか?水分もろくに取らずサンボから(笑)でも、ペプシを3本持ってのこのこやってきたよ(笑)

長男はCOUNTDOWNをしたかったんだけど…いやーーー…これだけ好きなアーティストが続くとですね…水分も栄養も不足するしね…(笑)

長男会場に残して帰ってもよかったが…ご飯食べながら、「来年は友達も誘いなって」っていうと「母ちゃんはもう来ないの?」と…「いや来ると思うけど、友達もいた方が最後まで楽しめるじゃん?」と、私も楽しみたいけどさ…。若干いろいろと気になるのでね…。

クロークで新年を迎える(笑)クロークのスタッフと新年を祝う(笑)

体力的にもう前進は無理かもしれない。COUNTDOWNは条件が合えば今年も行くだろう。けど、もう前の方ではなく一歩下がったエリアで参戦するだろうなぁ。

参戦者の平均年齢が下がってるから、パワーが半端ないです。彼らにも楽しんでほしいし爆発するところだから、邪魔になってるのは自分かも・・・と感じた。

遠慮してるわけではない。本当に盛り上げるにはあの若者の爆発力しかないなって、今年は身をもって感じたんだ。

今年の年末は後方で楽しむよ。エレカシが出てくれるなら。っていうことで、皆さまこんな私ではございますが2016年もよろしくお願い申し上げます!

佐野元春 & THE COYOTE BAND TOUR 2020「SAVE IT FOR A SUNNY DAY」

お題「わたしの癒やし」

『この状況で表現しうる特別なライブにチャレンジ』

私がミュージシャンとして人として尊敬をしている、佐野元春が今月名古屋、東京、神奈川、京都、大阪の5カ所で、2020年ツアーを敢行しました。

佐野元春は今年デビュー40周年の佳節です。本来は春からAnniversary Tourやイベント関係が決まっていました。

周知のとおりCOVID-19の流行により、その計画がことごとく無くなってしまいました。佐野元春だけではなく、エンターテイメント業界では多くの公演が無くなり、アーティストをはじめ、劇場やコンサートホール、LIVEハウスなどが存亡の危に直面し、多くのミュージシャンや役者を輩出してきた、老舗の小劇場やLIVEハウスですらその姿を消す事態にまできています。

そんな中、佐野元春はステイホーム期間中に新曲を発表し、まずはファンやリスナー達の不安や疲弊を癒す試みを、THE COYOTE BANDのメンバーと共にリモートで実施してくれた。

特別配信『この道』


「この道」(Social Distancing Version)  佐野元春 & ザ・コヨーテバンド

 

私たちはもっと
幸せになるだろう
いつかきっと
いつかきっと
願いが叶う
その日まで
その日まで...

引用:2020 © M's Factory Music Publishers 

そして、次に手を打ったのが・・・そんな、COVID-19感染拡大の影響で困窮する、ミュージシャンやコンサート制作などの音楽制作関係者を支援することも含めた、プロジェクトイベント『SAVE IT FOR A SUNNY DAY』の発表です。

ms40th.moto.co.jp

これらで得られた収益の一部が、支援金として使われていきます。

そんなプロジェクトの中でもファンの多くが心待ちにした、佐野元春&THE COYOTE BANDのLIVE TOURの決定が10月にアナウンスされ、一気にファンコミュニティーの間ではざわつき始めました。

ms40th.moto.co.jp

ソーシャルディスタンスを保つため、50%以内の定員、1席以上の間引き、検温、消毒の実施、マスク着用など、感染症予防に努めた、今できる限りの対策を講じたツアーです。

さて、チケットは取れるのか?という心配に始まり、行政が発動した、某景気回復策を利用し、足を運ぼうと思うファンがいたかと思えば、感染拡大でまたも中止という判断が出てしまうのか?という不安など、振れ幅の大きい迷いの中で、一度は断念していた人はチケットを求め、何が何でも行きたいと何公演か申し込んだが、家族の反対や本人の不安から手放す人がいたり・・・たった、2カ月の間にもさまざまな心の動きが垣間見れました。

「Save It for a Sunny Day」パワー温存&充電しようという時、いずれにしても40周年のこの年は二度と来ない。元春は40周年の祝福ムードを控えめに、ファンにパワーチャージ&パワーキープを促すためのLIVEを企画してくれた。

本来であれば春には40周年のキックオフLIVEツアーがあり、今頃はAnniversaryツアーで祝祭ムード満点であっただろうが、ガラッと志向を変えた「SAVE IT FOR A SUNNY DAY」LIVEツアーは開幕したのです。

私は12/15の東京@LINE CUBE SHIBUYAと、12/16の神奈川@神奈川県民ホールのチケットが取れたので行ってきました。

2020/12/15 (火)@LINE CUBE SHIBUYA

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今の可能性をオーディエンスと共に実現し、“希望に繋げる”ツアーだと、私は勝手に思っている。私はその証明者となりたいと思って、会場に向かったのです。

そのための“約束事”が、一緒に唄わない、声援はしない、掛け声もなしです。

ただし、踊るのは自由!拍手が際立つ。ステージと約束を守る客席の一体感は、この忌まわしいウィルスが生んだ、唯一の奇跡と言える。

元春がいたずらっぽい顔をしながら、

  • この道
  • 合言葉 Save it for a Sunny Day
  • 愛が分母

「知っていたらこの歌はみんなと歌いたい。・・・(胸に手を当て)心の中で。」

と、言って歌わせようとしながら笑わせた。

ちなみに私は2階席だったので、元春の顔の表情は全く見えなかったのだが、心の眼にはいたずらっぽい顔の元春が映ったのです。

好きなアーティストが思いを発信したのなら、それに応えるのがファンなのでしょう。今夜はそこに集った皆が同じ気持ちで讃え合えた夜でした。

名古屋公演では間で換気のための15分休憩があったようですが、LINE CUBEは新しい施設だからか、2時間通しの公演となりました。

2020/12/16 (水)@神奈川県民ホール

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元春は

「なんだか泣いちゃいそうなので、先に話しておきます。

とても大事な報告です。僕は今年、デビューして40年になりました。ここ(県民ホール)の裏手にある、『赤い靴』という店の前で、デビューアルバムのフロントジャケットの写真を撮った。重要なことだから覚えておいて。

ここまでやってこれたことが信じられない。応援してくれたファンのみんなのおかげだと感謝しています。本当にどうもありがとう」

感謝の気持ちは言葉にするのが当たり前のことではあるけど、その当たり前が滅びた今、特にこの元春の「ありがとう」という言葉が染み入りました。こちらこそありがとうございます!そういう気持ちです。

そこからの「アンジェリーナ」だったので、もうこらえきれず控えめながら、心の声がだだ漏れてしまい(笑)それが後方からさざ波のごとく聞こえてきた。

幻聴なのか?現実なのか?

それが元春にも伝わったみたいで、嬉しそうに微笑んでいた。元春はスマートでシャープでキレがよくて…奇跡の64歳(ただの数字)でした。

この日は1階席の前方だったので、元春の表情がリアルによく見えました。ライトが眩しくてよく見えない1階席の後方や2,3階席を、手でライトをさえぎりながら見ようとしていた元春の優しさが、愛しさであふれているように見えました。

セットリスト

引用サイト: https://www.livefans.jp/

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自宅のリビングから「地下室」へ接続・・・佐野元春アンプラグドLIVE

佐野元春配信ライブ「地下室からの接続」2020.11.18

www.facebook.com

1998年、22年前の家庭でもボチボチインターネットは普及してきたけど、まだまだ回線は電話回線で、繋がるまで“ピーーーーーゴロゴロゴロ”なんていう感じだった。

我が家はそれでも夫がパソコンにすぐさま手を出したので(笑)私が勝手にネットの手続きしましたね。

ADSLもまだなかった電話線を直接、パソコンにつなげる感じでインターネットしていた時代。

そんな時に佐野元春が初のネット配信LIVEを行った。当時は残念ながら視聴できなかったのですが、このインタビュー記事に出てくる“Web Money”っていうものを、私は元春のポエトリーリーディングCD「僕は愚かな人類の子供だった」の特典(有料)動画を見るために、購入できるコンビニを回り廻った。

 

僕は愚かな人類の子供だった

僕は愚かな人類の子供だった

  • アーティスト:佐野元春
  • 発売日: 1999/03/01
  • メディア: CD
 

コンビニ自体も今ほど数十メートル間隔であるような時代じゃなかったし、その中でたしかファミマくらいしか扱ってなくて、店員さんに聞いても「?」って顔されたり(笑)
とにかくインターネットで買い物的なことができて、それに必要な“電子決済サービス”っていうものがあることを知ったのも、佐野元春が教えてくれたわけです。

常に時代の先端を行く佐野元春…私が佐野元春を追い始めて、人生そのものが、ママ友の中でも先端を行くようになった(笑)誰かに話すことはなかったけど、話したところで通じないだろうな…みたいな…、まだまだ世の中がそんな感じだったのに、すごい試みだったことは確かです。


『佐野元春 & THE HOBO KING BAND 1998 アンプラグド・ライブ「地下室からの接続」』トレーラ映像

昨夜、その一端を視聴することができて、技術の発展に感謝しかないけど、改めて佐野元春という人に敬意を捧げたい。幸せで感動的な夜でした。

昨夜は『THE BARN』アルバム発表後のLIVEを見せてくれましたが、後半に「ジュジュ」「インディビジュアリスト」「SOMEDAY」も、アンプラグド版で披露してくれて、こいつはまた、どこかで再現してほしいなぁ…って率直に思いましたし、HKBが結成当初からスペシャリストすぎて、今となっては稀有なバンド!

元春も“作ってよかったバンド”と、チャットで言ってましたが、本当にそうです!私たちに届けてくれてありがとう!

私的には数年前から『THE BARN』期

2年前、「THE BARN」発売記念ライブフィルムを観に行っていて、昨夜のアンプラグドLIVEといい…時代はまさに「THE BARN」な気がしてなりません。

yumcha-elekashi.hatenadiary.com

昨夜もアルバム「The Barn」からの楽曲が中心でしたが、デジタル音楽に勢いがあった時にアナログ的な作品をなぜ出したのか…その辺についてもどこかのインタビューで語ってます。

それにしても2020年の今聴くアルバムとして、非常におすすめな楽曲であり詩の世界観なのです。

この「風の手のひらの上」がそれを物語っているし、なんとも時代を越えて形を変えて、その時の自分に“答え”を与えてくれています。

 


佐野元春 『風の手のひらの上』

ずっと昔の記憶のなか
いつだったか思いだせない
夏の宝石のように入り組んだ
空のあざやかな輝き

身繕いをしながら
「仕方がない」と彼女は言う
疑わしく囁いて
黒いレースのストールを
夜に巻きつける

答えはいつでも形を変えてそこにある
風の手のひらの上

ヘッドライトに気を取られて
足下がふらっついていた
さびれた駐車場で
過去にこんがらがったまま

月が昇ってゆく
バカさわぎはもういい
無傷なものなんて
そうさ どこにも見当たらないのさ

答えはいつでも形を変えてそこにある
風の手のひらの上

はじめてのことじゃないんだ
静かに銃をとって
覚悟は決めてるんだ

街の灯からずっと離れて
アリバイを探し続けた
誇りをささえているものが
崩れてしまわぬように

おとぎ話じゃない
今日も 明日も
居場所が見つかるまで
そうさ 憂いてみても始まらないのさ

答えはいつでも形を変えてそこにある
風の手のひらの上

すべてが何もかもうまくゆく
いつかきっと
風は手のひらの上

 

引用:http://www.moto.co.jp/works/songs/TheBARN.html#TheAnswer

 

 

 

THE BARN

THE BARN

 

 

お題「わたしの宝物」